ハッブルの発見したこと

ステイファーが見つけた銀河後退速度の原因を、突き止めたのが、同じ
アメリカの天文学者ハッブルです。ハッブルはアンドロメダ銀河の中に、
セファイド型変光星を見つけて距離を決めましたが、これは当時世界最
大の後継.5メートルの望遠鏡を自由に使うことのできた、ハッブルだから
成し遂げられたことでした。
 ステイファーの発見した速い後退速度を持った、銀河までの距離を測っ
たハッブルは、1929年距離と後退速度の間に、何か特別な関係が成り
立っていることに気がついたのです。  それは、距離が2倍になると、
後退速度も2倍となり、距離が3倍になると後退速度も3倍になる、と言った
具合に、遠くの銀河ほどより速い速度で、後退していると言うことでした。
これが有名な「ハッブルの法則」です。
 ところがこの発見は、すぐに万人を納得させることが、できませんでした。
その訳は、当時すでに何千もの銀河が発見されていたのにも関わらず、
ハッブルがこの法則をうち立てるのに観測したのは、18個の銀河にすぎな
かったからです。



ハッブルの法則
銀河の後退速度は、距離に比例して速くなる