ケプラーの法則
〜惑星は楕円の軌道をまわっている〜

それまでの膨大なデータを解析して、惑星の動きの法則を見つけたのが
ヨハネス・ケプラーです。 ケプラーは1571年にドイツに生まれ、苦労して
大学の数学の先生になりました。当時は大学で占星術も教えていて、ケプ
ラーもそれを教えているうちに、惑星の動きについて興味を持ち、天動説を
信じるようになっていきました。さらに研究を進めるために、惑星の動きの
正確なデータが必要になってきました。そこでプラハにいた、ブラーヘのもと
で、助手として働くことにしたのです。ブラーヘは、ケプラーに火星の観測デ
ータを与えて、その軌道について研究させました。
 ギリシャ時代から天体の運動は円運動だと考えられていましたので、ケプ
ラーも最初は、火星の軌道を円運動であると仮定して、観測データを照合して
いましたが、どうしても円運動であると考えるには、観測データに矛盾が出
てきてしまいました。そこでケプラーは、円運動の代わりに、楕円運動と、
照らし合わせてみたのです。すると見事に観測データを説明することが出来
ました。この【惑星の軌道は楕円軌道である】」ことを、ケプラーの第一法則と
言います。
 さらにケプラーは、【惑星の公転速度は、太陽に近いときはより速く、逆に太陽
から離れるほどに、遅くなる】ということを発見しました。これをケプラーの第二
法則と呼んでいます。さらに、【各惑星が太陽の周りを一周する周期の二乗は、
太陽からその惑星までの平均距離の三乗に比例する】ことを、発見しました。
これをケプラーの第三法則と呼んでいます。