宇宙原理

コペルニクスが唱えた地動説は、当時としては哲学上の大問題でした。
この時代は、神様は特別な存在として人間を作ったのであって、その
人間が住む地球は、宇宙の中心にあるのが当然であると、考えられて
いたからです。
 ところが地動説では、地球は太陽の周りをまわっている、惑星の一つ
にすぎないと、された訳ですから、そこに住む人間も宇宙の中心的存在
では、なくなったわけです。
 ところが、さらにコペルニクスよりも、過激な主張をするものが、現
れました。それがブルーノです。 ブルーノは、夜空に輝いている星た
ちは、太陽と同じような星で、その周りには地球のような惑星が回って
いて、人間が住んでいるのだと主張したのです。彼の主張により、太陽
までもが、宇宙の中心的立場から、滑り落ちてしまったのです。
「宇宙には特別な場所は存在しない」というのが、彼の考え方で、この
ような考え方を「宇宙原理」と呼びます。