地球

大地の女神ガイヤ
ギリシャ神話の詩人シオドスの記した「神統記」によれば、カオス「混沌」から
最初に誕生したのが大地の女神ガイヤです。またその時に冥界タルタロス、
夜の女神ニュクス、暗黒の神エレボスも一緒に誕生しました。
まもなくガイヤは、男の助けを借りることなく天空の神ウラノスを産み落としま
した。 その後、ガイヤはウラノスと交わることにより、地上に豊かな山々や、
色鮮やかに咲き誇る花々、さらには数え切れないほどの生命を誕生させまし
た。外地を潤す川や湖、さらに大海原は、ウラノスが降らせた雨によって、
出来ました。美しく生命のあふれる神秘の惑星地球は、このようにして作られ
たのです。
 大神ゼウスの誕生にも、ガイヤは深く関わっています。天界に暴君として君
臨したクロノスが、自分の子供を次々と飲み込んだのを知ったガイヤは、末子
ゼウスを守るために、ゼウスの母レアと力を合わせて、大きな石を赤ん坊の変
わりに飲み込ませたのです。やがてクレタ島の洞窟で育てられたゼウスは、
父を倒し、ギリシャ神話の神々の王として君臨することになりました。

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