みなみのうお座の神話 

愛の女神の化身

ギリシャ神話では、この魚は、愛の女神アフロディテー(ヴィーナス)が、
神々とナイル川のほとりで遊んでいた時に、恐ろしい怪物ティフォンに
脅かされて、魚になって逃げて姿だと伝えられています。
 ティフォンは大神ゼウスが神々の適巨神族を滅ぼした時に、祖母のガイ
アがその仇を報いる為に産んだ怪物だと言われます。この怪物はなんと
首が百もあり、長い尾が生えていて、目と口から火を吹き出し、真っ黒な
舌で、シュルシュルといったり、ライオンのように吠えたり、時には神々の
声色を使ったりもしました。
 こうして神々や人間を脅かすのを使命としていましたが、ゼウスはその
上に、エトナ火山を押し伏せて、退治したのだと言われています。