こいぬ座の神話

自分の猟犬に殺されてしまったアクタイオン
狩りの名手だったアクタイオンは、毎日猟犬をつれて鹿狩りに
出かけていました。  ある日鹿を追いかけて森の奥深くに入り
込むと、茂みの向こうから女性の声が聞こえてきました。のぞき
込んで見ると、そこでは狩りと月の女神アルテミスが、数人の
ニンフと水浴びをしている最中でした。
 アクタイオンに気が付いたアルテミスはのぞき込まれたことに
怒りアクタイオンに呪いをかけました。 するとアクタイオンの
姿は、見る見るうちに鹿に変わり、その声もいつしか鹿のうめき
声に、変わっていました。 その声に気が付いた猟犬たちは、そ
の鹿をかみ殺し、主人が来るのをいつまでも待っていました。
来るはずのない主人を、待ち続けている姿を哀れに思った女神は、
猟犬の1頭を天に上げて星にしました。

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