いて座 

射手座:Sagittarius(Sgr):Archer
★20時南中:9月2日
★南中高度:30度
★肉眼星数:113個
★設定者 :プトレマイオス
さそり座の後ろで、射手座は上半身が人間で下半身が馬という怪人で、
弓を引いてさそりを狙っています。射手座には一等星はありませんが、
銀河の中心方向に位置しているので、星の数が多くにぎやかな星座です。
その中でも特に目立つなは、六つの2〜3等星がひしゃくの形に並んだ
”南斗六星”です。北の北斗七星にたいして着けられた名前であることは
言うまでもありません。

半人半馬の教養人ケイロン
半人半馬の姿をしたケンタウルス族は、ほとんどがとても乱暴者で、野蛮な
性格の持ち主でした。ところが、タイタン族のクロノスと妖精フォリュラの
間に生まれたケイロンは、他のケンタウルス族と違っていました。姿こそは
半人半馬でしたが、とても優しく、多くの英雄たちの先生をするほ体どの、
教養もありました。
 こんな優秀なケイロンでしたが、ヘルクレスとケンタウルス族との戦いの
際、不運にもヘルクレスの放った毒矢を膝に受けてしまいました。
毒は体中に回り、ケイロンは苦しみました。しかし、神の子であるために
死ぬことは出来ません。それを見ていたゼウスは、可愛そうに思い、天に
上げて星座にしました。

南中位置での探し方
先ずは南斗六星を見つけよう
1.先ずは南斗六星を見つけましょう。真南を向いたら、げんこつ3個分上を
  見てみましょう。2等星と3等星がげんこつ半分ほどの範囲に、台形に並
  んでいるのが見つかります。さらに台形の右下の星から、北西(右上)に
  げんこつ一つの範囲に、3等星λ星と4等星があります。これと先ほど見
  つけた台形とつないで、下向きになったひしゃくを描き出します。
2.その次は、λ星からげんこつひとつ南にある、4っの2〜3等星を見つけ
  ます。この星たちが、げんこつひとつ程の大きさで、縦長の四辺形を描き
  出しています。
  以上1と2で射手が構える、弓と矢が描き出せます。
3.さて最後は体の部分ですが、どれも暗い星ばかりなので、星座絵のような
  たくましい姿を描き出すのは難しいかもしれません。