いるか 
Delphinus(Del):Dolphin
★20時南中:9月26日
★南中高度:67度
★肉眼星数:19個
★設定者 :プトレマイオス
わし座とペガスス座の間にある、小さいけれども個性的なこの星座は
イルカの形をしていて、ふたつのギリシャ神話に由来が求められてい
ます。ひとつは、海の神ポセイドンから海の妖精アンフィトリテをさらって
来るように命じられたイルカの話で、もう一つは、詩人アリオンが海賊に
襲われたときに、助けたイルカの話です。星座の中でもっとも明るい星
はα星とβ星で、それぞれ3.8等級と3.6等級です。この二つの星に
は、スアロキン(Sualocin)とロタネブ(Rotanev)という一風かわった名前
がつけられています。これを逆から綴るとNicolaus Venatorとなります。
これはイタリアのパレルモ天文台の天文学者ニコラス・カシアトーレの
名の、ラテン綴りになります。19世紀の初頭、この天文学者は、自分の
名前を星につけたわけです。


●いるか座探検のポイント
●γ(ガンマ)星
小型の望遠鏡を使って観測してみると、黄色の4.3等星と白色の5.2
等星に分離することの出来る二重星で、ともに地球から100光年の距離
にあります。