北斗七星の柄のカーブに沿って描かれる春の大曲線は、まず頭上あたりで、
うしかい座の1等星アルクトゥルスに行き着きます。
うしかい座の姿は、まずこの星から全体像を掴むようにすると、見つけやすいよう
です。うしかい座は、二匹の猟犬をけしかけて、大熊を追いかけるカウボーイの姿
です。そしてアルクトゥルスには、「クマの番人」という意味があります。
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| ●南中位置での探し方 |
1.まず、アルクトゥルスを探してみましょう。真南を向いたらげんこつ7個分上を
見上げると、オレンジ色のひときわ明るい星が見つかります。これがアルクトゥ
ルスです。
2.次に探すのは体の部分です。 アルクトゥルスからげんこつひとつ上を見ると
3等星プリケリマが見つかります。丁度そこを底辺として、げんこつひとつの範
囲で、4等星が五角形に並んでいます。
3.最後は足の部分です。アルクトゥルスの東(左)と西(右)の
げんこつ半分くらいの所に4等星が見つかります。
全体の形は、丁度ネクタイのように見えるかもしれません。 |
★うしかい座のポイント |
●アルクトゥルス:高速度星
全天で3番目に明るいアルクトゥルスは、明るい星の中ではもっとも足が速い星
です。恒星は天球上の位置を変えないように見えますが、実際には固有運動に
よってわずかづつ位置を変えています。 ハレー彗星の名前で有名なエドモン
ド・ハレーが、古い記録を調べていて、アルクトゥルスの位置が変わっていることに
気がつき、このことを発見しました。 アルクトゥルスは、1年間に23”づつ乙女座
のスピカに向かって移動しています。これは1500年で1°も動いてしまう計算にな
ります。これほど速く移動するのは、地球からの距離が34光年と近いためです。
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●プリケマ:もっとも美しい星と言う名前の星
アルクトゥルスから北にげんこつ1つの所に、プリケマと言う名前のオレンジ色
の3等星が輝いています。プリケマとは「もっとも美しい星」、という意味を持ってい
ます。何がそんなに美しいのかは、望遠鏡を使って観察するとすぐに解ります。
オレンジ色の星のすぐ脇に、緑色の星が寄り添うように輝く二重星なのです。
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●うしかい座の球状星団【M3】
(春の夜空の大球状星団)
M3(NGC5272)は春の夜空の天頂の当たり、うしかい座のアルクトゥルスと、りょう
けん座のα星コル・カロリのほぼまん中あたりに、明るく輝いている大型の球状星団
です。視直径は約16分で満月の直径の半分くらいに相当します。条件さえ良け
れば、肉眼で確認するのもそれほど難しくはありません。
双眼鏡で観察すると、周辺がぼやけた星雲状に見えるでしょう。
DATA
M3(NGC5272)
●タイプ・・・・・・球状星団
●赤経・・・・・・・13h42m12.0s
●赤緯・・・・・・・+28°23′00″
●サイズ・・・・・・16.2′
●等級・・・・・・・6.4 |
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