うみへび座

★南中高度:35度
★肉眼星数:126個
★設定者 :プトレマイオス
南の空に長く続くうみへび座
うみへび座は、最も長くて大きい星座です。かに座の足下を頭に
てんびん座までのびています。そのため地平線上に姿が見え始め
てから全体が姿を見せるのに、6時間も掛かってしまいます。
起源は古く、5000年前のパビロニア時代の出土品に、小さな翼を
持った大蛇として、描かれています。
南中位置での見つけ方
1.先ずは真南にのぼった2等星のアルファルドを見つけましょう。
  真南を向いて、げんこつ4個半ぶん上を探します。赤っぽい星が
  見つかるでしょう。
2.次は頭の部分です。 アルファルドから北西(右上)へげんこつ
  一個半のところに親指の幅ほどの範囲で4等星が五角形に並んで
  います。
3.最後に尻尾部分です。アルファルドから東(左)へ、げんこつ
  二つのところに、3等星のν星が見つかります。さらに南東
  (左下)へ、げんこつふたつのところに3等星ζが、さらに東
  (左)へ二つ半のところに3等星γ星が見つかります。
うみへび座ウォッチングのポイント
●メシエが位置を間違えた散開星団M48
天文学者メシエは、星雲や星団を観測して、番号をいけていきましたが、
M48は位置を間違えて記録されたことで、有名な散開星団です。
うみへび座から探すよりも、こいぬ座のβ星とプロキオンを結んで、
プロキオンの方向に14度ほどのばす方が見つけやすいかもしれません。
肉眼でもかすかに確認できますが、双眼鏡で見れば星雲状に見えます。
●からす座・ろくぶんぎ座・コップ座
うみへび座の背中には、西から、ろくぶんぎ座、コップ座、からす座の
順で小さな星座が三つ並んでいます。

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