いっかくじゅう座
★南中高度:52度
★肉眼星数:73個
★設定者 :バルチウス
ひたいに1本のツノをはやした一角獣は想像上の動物ですが,古い星座図には,
白馬か山羊のような姿に描かれています。冬の大三角形の中に、頭と前半身があり、
頭はオリオン座を向いています。 特に明るい星がないので、描き出すのが難しい
星座ですが、丹念に繋いでみると、一本の角を持った一角獣に見えてきます。一角獣を
見られるのは、汚れのない乙女だけだと言われていて、誰にでも見える動物では無かった
そうですから、星座になっても探し出すのが難しいのかも知れません。

【M50 いっかくじゅう座の散開星団
M50(NGC2323)は、いっかくじゅう座に属している、比較的小型の散開星団です。
距離は2600光年で、約100個ほどの星が集まっていて、肉眼で見ても星雲上の姿を、
観察することが出来ます。
 双眼鏡を使って眺めてみると、星雲状の光を背景として数個の明かるい星が輝いている
のが見えてきます。
DATA
●タイプ    散開星団
●赤経     07h03m12.0s
●赤緯     -08°20′00″
●サイズ    16'
●等級     5.9

【NGC2237】 いっかくじゅう座の散光星雲(ばら星雲)
オリオン座のペテルギウスから、げんこつひとつ分東にある、満月の2倍ほどの大きさの
ある散光星雲です。その色と形からばら星雲の愛称がつけられているほど、美しい
星雲です。全天でも有数の写真写りの良い天体で、標準のレンズではっきりとその美しい
姿を、写す事が出来ます。         この星雲の中には、直径1光年ほどの大きさの、
グロビュールという黒い星雲の固まりがたくさん存在していています。これは「星の卵」の
集まりで、ばら星雲からは新しい星が、次々と誕生しているのです。
グロビュール:星雲の中で、チリが重力によって集められ、球状の黒い固まりになっている
        部分を言います。これは恒星のの卵で、やがてグロビュールの中心では核融
        合反応が始まり、星として輝きはじめます。
DATA
●タイプ    散光星雲
●赤経     06h32m24.0s
●赤緯     +04°52′00″
●サイズ    80*60'
●等級     5.1