わたしの中からあなたを消してしまえばきっと
わたしはこの苦しみから逃れられることでしょう
わたしの心の中のあなたは
時には天使のように
時には悪魔のように
わたしに囁きかけるのです
記憶の中のあなたがやさしく
そしてわたしの勝手な想像の中のあなたが冷たく
現実を受け止めることはとても大切なことです
現実は厳しくわたしに迫ってくる
それを無視して生きていくことは出来ない
わかっているのです
頭ではわかっていても
心の中ではどうしようもなくなってしまうのです
忘れたくても
忘れられない
だから消してしまいたい
今までのすべての記憶を消してしまいたい
あなたの一挙手一投足を消してしまいたい
あなたの口癖や声の響きを消してしまいたい
全部まとめて消えてなくなれば
わたしの苦しみもそれと一緒に消えてなくなるでしょ?
それが一番良いのです
たぶんそれが一番・・・
けれどわたしの心はそうすることを拒否するのです
あなたとの思い出が消えてなくなるなんて
想像するだけでもう生きていけないというのです
楽しかった思い出も悲しかった思い出も
すべて心の中に記憶の中に残しておきたい
わたしの中からあなたがいなくなることが
それがわたしにとっての最後だから
わたしの前から現実に姿を消したあなただから
わたしの中のあなたは最後のあなた
だから大切にしたい
だから忘れたくない
だから消してしまいたくないのです
いいでしょ?そのくらい
そのくらいの我儘は許してください
この永遠の片想いを許してください
もうあなたには逢えないのだから
もうあなたの声を聞くことができないのだから
いいでしょ?そのくらい
この苦しみに耐えるから
きっと耐えてみせるから・・・