前回特集した緑柱石と同じように、電気石の端面にも特徴的な結晶面が見られます。
結晶面がきちんとしているものを、マニアの間では「頭(あたま)付き」と呼んでいます。
よく見る電気石の頭です。この形を、あるマニアは「ベンツの頭」と呼んでいます。
頭をてっぺんから見ると、高級車「ベンツ」のマークに似ているので、そう呼ぶのもうなずけます。
こちらはベンツ形の稜線部分に面が現れたもので、この産地では時たま見られるものです。
しいていえば、「三ツ矢形」でしょうか。
ベンツ形の先端が平らになったものも見られました。
左は2本の軸が束になったもので、小さな三角形も二つ見えます。右のものは、三角形が端面いっぱいにまで大きくなったものです。
どちらも電気石としては珍しい形と言えるでしょう。