外見は、黄色の蛍光マーカを思わせるような、やや緑色を帯びた黄色で、毒々しい感じがします。写真には撮っていませんが、ミネラライトでは美しすぎる黄緑色の蛍光を発します。
このペグマタイトは白雲母を多量に含んでいて隙間が多く、この部分に土状または皮膜状となって見られました。母岩そのものが非常にもろく、いい産状の標本は得られませんでした。
これは雲母の隙間から外れ落ちた粒状のものですが、結晶面は確認できません。
この他には白雲母の表面に薄い皮膜となっていたものがありました。
私は、母岩から分離した燐灰ウランを含む標本をガラスの小ビンに入れて保存していますが、ミネラライトを当てるとガラスの内側に、燐灰ウランとは思えないホコリのようについているものでさえ、きれいに光って見えます。「こんな小さなものまで光るのか」と驚くと同時に、採集後の手洗いや、保管方法などについて、改めて考えさせられます。