電気石の箱


茨城県常陸太田市(旧里美村)産 リチア電気石(結晶サイズ:径3.0mm×長さ6mm)

  

 不透明な結晶ばかり目立つ産地ですが、かつては宝石のように美しい結晶も産出したことが伺えます。
 小さくても母岩の中にどれだけ埋まっているのかが気になります。


福島県田村市(旧都路村)産 電気 石(結晶の長さ 左:37mm、右:26mm)

  

 標本aはつるっとした棒状で、標本bは細い電気石が束状に連晶しています。
 右の写真は標本aの拡大です。電気石にしては非常に緻密な結晶で、ぶつかり合うとチリンチリンと音を立てる程です。




岐阜県蛭川村産 電気石(結晶の長さ:最大15mm、太 さ:最大1.5mm)

 

 ペグマタイトの晶洞に産したもので、極細の結晶が束状に集合しています。端の方ではホウキ状にばらけた部分も観 察されます。
 細い部分は透明感があり紫色を帯びています(○印)。



岩手県三陸町崎浜産 リチア電気石(中央の結晶 長さ 8mm)

 端面がヤリのようにとがり、断面がやや平らな形をしています。先端部は無色です。



茨城県里美村妙見山産 リチア電気石

電気石01

  淡い紫色のリチア雲母に埋もれて、美しいピンク色が映える標本です。



群馬県東村草木産 鉄電気石

電気石02

  古い石切場の細いペグマタイト脈に、わずかに産したものです。



福島県石川町石川山産 鉄電気石

電気石03

  頭部が下向きに石英に埋もれているためよく見えませんが、ベンツのマーク形をしています。



福島県石川町観音山産 鉄電気石

電気石04



岩手県三陸町崎浜産 リチア電気石( 最小目盛りは0.1mm )

電気石05

  ピンク紫や緑、淡いブルー、黄色のものなどが見られました。かつて海岸に突き出でていた小さな岩に あったものです。
 結晶があまりに小さく写真を縮小すると目盛りが読めないため、他のものより大きな写真です。