NEC製、FD1155DをAT互換機で使用する方法(無保証)


最近、NECのPC-9801RAがゴミ箱に捨てられてるのを発見して、何か使えないかと思っていました。CPUにi80386DX-16Mhzが搭載されているのですが、いまさらなぁって速度です。実際X68000-24Mhzと似たりよったりしか速度出ないし(ぉ。
で、CPUはアクセサリーにするとして、使えない部品がないかと試行錯誤してたら、5インチフロッピーディスクドライブが2基も付いてるじゃないですか(^^;。ちょうど、某X68kエミュレータで、5インチフロッピーでのデータ受渡が困難になっているところでした。(xdfファイルを圧縮して持ってくることくらいはできる)これは利用しない手はない!と考えました。が、98のFDとATのFDでは、信号がかなり違う上に、NECのは独自信号など入ってきています。(ドライブセレクト0〜3等、ATは2台まで)。そこで、FD1155Dの仕様書がなぜか、目の前にあるので設定を変えて使ってみようと言うことになりました。
FD1155Dはジャンパーにより設定が変更可能で、なおかつ信号がATとほぼ一緒と言うことが判明しました。下記の写真が、FD本体とジャンパーの位置を示した写真です、ただしDA−1(でぢかめ)が近距離撮影できないのと、画質が悪いので判別しにくいですが(爆)

FD1155Dジャンパー写真


細かいことはさておき、仕様書をそのまま取り込んで使うことはまずいので、勝手に書き出した状態で話を進めていきます。

FD1155Dの信号線とATのFD信号線を検討していきます。
ピン番号 98信号 AT信号
GND GND
*1 HIGH/NORMAL DENSITY *1 HITH DENSITY SELECT
WINDOW GND
HEAD LOAD NC
GND GND
DRIVE SELECT 3 NC
MFM/FM GND
INDEX INDEX
GND GND
10 DRIVE SELECT 0 MOTOR ENABLE 0
11 SYNC GND
12 DRIVE SELECT 1 DRIVE SELECT 1
13 GND GND
14 DRIVE SELECT 2 DRIVE SELECT 0
15 GND GND
16 MOTOR ON MOTOR ENABLE 1
17 DRIVE SELECTED GND
18 DIRECTION SELECT DIRECTION
19 GND GND
20 STEP STEP
21 GND GND
22 WRITE DATA WRITE DATA
23 GND GND
24 WRITE GATE WRITE ENABLE
25 GND GND
26 TRACK 00 TRACK 0
27 GND GND
28 WRITE PROTECT WRITE PROTECT
29 GND GND
30 READ DATA READ DATA
31 GND GND
32 SIDE SELECT HEAD 1 SELECT
33 GND GND
34 DISK CHANGE/READY DISKETTE CHANGE

*1 FDD回転数切り替え 300/360rpm
と、結構似たりよったりですね(^^;。名称がNECとAT互換で違うだけってのが多いです。
多くは語りません。ジャンパーの設定を書きます。シルクが付いてるのでわかるはず。
この説明がちんぷんかんぷんな方はやらないでください。

ジャンパ名 ピン設定
DEN
HDE
RD
USE
MON
DX 1 *1
VC ON
DCG 2

*1 ドライブは、1(2番目)にしておくとATの普通のケーブルで、使えます。
3ピンのジャンパがあるので、通常は「1−2」「2−3」と表記するのですが、これはまん中のピンが指定されてません。番号の付いてるほうへジャンパをショートしてください。
これで、ATで5インチFDDが使えるようになりました。ケーブルを接続して、(最近は5インチが接続できないケーブルもある)Biosで認識させてみてください。
DOS/Win95などを起動して、フロッピーが読み込めれば問題ありません。できたら、DOS付属のFD1024.EXE等のドライバを入れておくことをお進めします。
おまけに、ドライブAでしか確認してないので、Aに3.5インチ、Bに5インチを繋いで動いたって人は教えてね。あたしは、実験しただけで、実用には使用してませんので(ぉぃ

いくつか質問があり、検証して頂いた結果です。

結果、ドライブBとしても正式に動作しています。
Windows95/98共に5インチのアイコンが表示されてるようです。(確認しろよって?
ただし、初期化が出来無いという問題が出ていました。

で、別の方がトムキャット製ドライバをぶち込んだら下記のように出来た様です。
NTであれば、初期化も出来ているみたいですね。
純粋なMS-DOSやPC-DOSは、はやりFD1024.EXE(?)等のドライバが無いと駄目っぽいす。

MS-DOS 7.0(Win95BのDOS)+Tomcat 3-mode
          Read/Write Format
3.5" 1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        NG
     1.44M   OK        OK
5.25"1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        NG

Win95B+Tomcat 3-mode
          Read/Write Format
3.5" 1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        NG
     1.44M   OK        OK
5.25"1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        NG

WinNT4.0Sp3+Tomcat 3-mode
          Read/Write Format
3.5" 1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        ok
     1.44M   OK        OK
5.25"1.2M    OK        OK
     1.25M   OK        ok



たしか、1.2Mは、2HCで1.25Mが2HDの98x1互換フォーマットでしたっけ?(記憶薄し
512x15xセクタがIBMフォーマットだったかしら。
この辺は探せば情報出てるんで書きません。
X68Kであった、特殊は2HS読めないかしら(笑)。1430KBていう中途半端な容量。


Special thanks!
「たこさん」さん(なんか変?(^^;さんが多いぞ
「原守」さん

最後に全く無保証なので、文句を言われてもしりません(笑)。質問等は受け付けます。


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