デジモンアドベンチャー02『ディアボロモンの逆襲』感想

*注 これは映画「デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲」の、ネタバレ込み感想です。ちと長いです。あと、記憶で書いてるんで若干間違ってるとことかあるかもです。

「賢ちゃんがー、好きだーッ!」
「おーッ!」

 と、いうわけで大画面で賢ちゃんを拝むために映画館に足を運んだ私です。いや、もちろんそれだけじゃありません。

「オメガモンッ、燃えッ」
「おォッ!」

 もうなんなんでしょうか。ともかくデジモン映画4作目となる『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』を見てきました。なんかポケモン映画#1を彷彿とさせるタイトルです。去年のクリスマス特番で存在を知り、その映像がかっちょよかったので無茶苦茶期待しつつ、でも時間が30分しかないとか夏デジのアレとかを思い出して若干の不安も生まれたのですが、そこは心にオメガモンを持つことで解消しました。

 さて、ともあれ当日。映画館に向かう途中に自転車がパンクしやがってコンチキショー状態でもあったのですが、なんとか時間前に到着することが出来、平日なのでガラガラの館内で適当な席に座り、三ツ矢サイダーを飲みながら運命の時を待ちました。

 待つこと数分。お馴染みの上映を知らせる笛がなり、幕が開き照明が暗く。この瞬間はいつもどきどきです。流れてくる知らない曲。でも声はデジモンの主題歌でお馴染みのもの。テイマーズのOPかにゃー、と思いつつ、画面では今までのデジモン映画のダイジェストが。おー、アグモーン、オメガモン死ぬほどかっちええっ、夏デジはCMとかこーゆーのだと面白そうに思えるンだけどなあ。そんで、今年の夏の映画はデジモンテイマーズであることが判明。今度はどうなるのかなあ、と丸っきり小学生モードの私。どうでもいいが、テイマーズイメージイラストの牧野留姫はこええ。

 デジモンが終わると、同時上映のおじゃ魔女どれみとキン肉マン二世が。むう、どれみ妙にかわええかも。去年の夏のも結構面白かったなあ。

 そしてCMが終わり、いよいよ本編。まずデジモンこいやー……ジャンゴかよッ。終われー終われー(考えてみるとひどく失礼な思いである)終わったー。そして、今度こそデジモン。ウォーゲームで見なれたネット空間に無数のクラモンがいる中でスタッフクレジット。かっこいいぞー。

 子供たちのもとに送られたメールを開かれると、現実世界に表れるクラモン。おお、かわいいぞー。ネットに流される太一&ヤマタケの写真。高校の合格発表の名前が全部太一&ヤマトで困ったさんな丈先輩。スーパーの品札には八神太一380円。石田ヤマト980円(太一安)。むぅ、ディアボロモンってば、一年たったらストーカーになっちまったのか?

 悪さをしているのがディアボロモンであることに早々と気付いた光子朗はん。もう一度オメガモンで倒そうってんで、太一&ヤマトはネットの中のマザーディアボロモンを倒しに、02連中は現実世界のクラモンを回収して回ることに。

 ここら辺に後輩は下働きな体育系的カーストが見え隠れ。太一に子供扱いされやや不機嫌な大輔。ともあれ、ネットに入った太ヤチームは、アグガブを進化させ、オメガモン登場……って、オメガモンってそんなにお手軽に進化できるのッ?(いまいち腑に落ち、な……)ああッやっぱオメガモンかっちょええから許すッ。

 ネットの中で大量のクラモンとディアボロモンと闘うオメガモン。なんか前回からの使いまわしカットが多いような気もしましたが、やはりかっこいいのでよし。

 そのころ、我らが賢ちゃんは大輔と一緒にクラモン集め。クラモンを可愛がっていて渡すのをいやがる子供に、両手合わせて頼み込む賢ちゃんがかわいい。あ、大輔の携帯(正確には大輔のねーちゃんの携帯)私のと同じ機種だ。なんか嬉しい。

 そんで、兄が心配なタケル&ヒカリは、援軍しようと京にゲートを開いてもらってネットの中へ。パタ&テイルのアネゴが進化するんですが、エンジェコンビでかい。今まで人間並みのサイズだと思ってたのに、オメガモンと対して変わらんし。

 賢ちゃん&大輔は渋谷へ移動〜。途中、電車の中での賢ちゃんの仕草が可愛い。そして「電車の中で携帯使うなーッ」いやまったく。車内でクラモン捕まえつつ、渋谷につくと大画面に映し出されるオメガモンVSディアボロモン。これ映してんの誰なんだろ? やっぱディアボロモンかな?

 さておき、それを見た大輔は「俺も向こうに行くぜー」ってんでそこらのにーちゃんにパソコン借りて京にゲート開いてもらって行こうとする、そんときにはすでにネット内ではオメガモン&エンジェコンビにより、ディアボロモンは撃破。ここんところのオメガモンの動きは無茶苦茶かっこいい。

 ディアボロモンは倒したが、大量のクラモンはまだ残っている。クラモン集団は京が開けたゲートから現実世界に脱出。ついでにそのゲートを切断してオメガモン達を閉じ込める。あせるヒカリに妙に自信ありげなアネゴ。さすがですアネゴ。

 クラモン達は現実世界へ。それこそもーうじゃうじゃと。こいつらを一ヶ所に集めるためか、京は東京湾で待つと果たし状。なんか番長漫画みたいだ。賢ちゃんと大輔も東京湾に向かおうとするが、ワームモンとブイモンはクラモンの川に流されてどこかへ。流されてるときのワームモンは妙にかわええ。  この辺りでミミが光子朗のいるパソコンルームに登場。素っ気無い光子朗にふてくされ気味。来ても特にすること無いし。

 クラモンは東京湾に向かい、大勢の野次馬な子供たちも東京湾へ。ワムブイが連れてかれちゃった上にクラモンのせいで交通期間が麻痺しているため、賢ちゃん&大輔は走って向かう。大輔体力無くてへばるし。しかし、そこで賢ちゃん大輔に軽口たたくですよッ。ああ、あの賢ちゃんがそんなこと言えるようになったとはー(泣、多分この映画最大の泣き所)。

 そうしてへれへれ走る二人のもとに、丈先輩With自転車が登場するも、行儀いい二人は自転車の二人乗りなどは出来ず。しかし、ちょうどよく通りがかった眼鏡ッ子が乗っていたチャリを丈先輩が接収し事無きを得る。ところでこの眼鏡ッ子ポイント高し。エンディングにも出てるし。

 一方東京湾。集まったクラモン達が一つになり、デジタマへと変化する。一足先に到着した京&伊織の前で、デジタマはアーマゲモンに進化。そこにネットの中からなんとか脱出したらしいオメガモン登場。マントをばぁっ、と広げて登場するオメガモン燃え。

 アーマゲモンと闘うオメガモン。ここら辺もう飛んだり回ったり刺したり撃ったり動きのすべてがかっこいいオメガモン。しかし、なんだか納得いかねえことにアーマゲモンには効かず、逆に攻撃を受け、両手がもげて戦闘不能に、ああっ、僕らのオメガモンがッ(ウルトラマンが負けたときの子供の心境)。

 チャリで移動してきた賢ちゃん&大輔は、なんとか東京湾につく。現地のワムブイと合流しようとするも、人ごみが邪魔で出来ず。しかし、必死でパートナーの名前を叫ぶ声を聞いた野次馬ズは、1人また1人とモーゼの十戒ライクに道を開き、その中の一人が叫ぶ「いっけぇッ!」走り出す賢と大輔、そこでかかるOPテーマ「Target!」おおっ、これはかっこええっ!

 進化ジョグレス究極進化と連荘してインペリアルドラモンが登場し、アーマゲモンのもとへと飛び立つ。ここん所で『打ちひしがれる太一とヤマトの上をインペリアルドラモンが飛んでいく』という場面があって、『乗り越える』というテーマが好きな私としてはお気に入り。

 ドラモンはファイターモードになったりしつつアーマゲモンと闘うが、オメガモンに勝てない相手にこいつが勝てるはずも無く、たちまちピンチに。諦めムード漂う中、やっと現地についた空は太一ヤマトに檄を飛ばし、大輔は諦めようとしない。その心に呼応したのか、オメガモンからアグガブの声とともにホーリーリングが出現、剣へと形を変えインペリアルドラモンの元へ。そして、パラディンモードへと変化したインペリアルドラモンはアーマゲモンに止めを刺す。

 ……ああっ、でもパラディンモードって、ただの色違いッ! デザイン的に圧倒的にオメガモンに負けてるー。アクションシーンの気合の入り方も、やたら違うし。登場シーンはけっこういいんだけども。ところでホーリーリングはテイルのアネゴが1枚噛んだっぽい。さすがアネゴ。

 アーマゲモンは倒したものの、大量のクラモンへと分裂してしまう。このままじゃまたぴーんち、というところで、伊織のとっさの機転、『野次馬ズの携帯電話からゲートを開いて全部回収しよう」により、なんとか事無きを得る。そして、事件は終わり、夜は明け、大輔は「眠いや」ピンポンかよ。

 エンディングですやすやと眠ってる賢ちゃん可愛い。口開いたアグモンこええ。エンディング曲さわやかだー。CDも買ったー。でもなぜ空を飛ぶAim。最後に新旧選ばれし子供たち全員集合、クラモン回収ボックス(冷蔵庫型)からちょこん、と顔を出すクラモンを、扉を閉めてシールをはっつけ『おしまい』

 全体としては十分面白かったですが、ウォーゲームには届かなかった、といったところです。なんか、もう一押し欲しかった。(おそらく)テーマである、『継承』『諦めない』ってのは、好きなんですが。インペリアルドラモンパラディンモードがカッコ良かったらなぁ……つーか、名前長いっちゅうねん。あと、今回の敵のアーマゲモンがあんまり強そうに思えないってのも。ディアボロモンは進化中に攻撃するは一万体以上に増殖するはで強げに見えたもんですが。

 それにしても、なんか「賢ちゃん可愛いー」と「オメガモンカッコええっ」しか言ってませんな私。

 テイマーズは随分雰囲気変わりそうで、なんだか寂しい。テイマーズが面白くなることを願いつつ、今回はこれぐらいでEOF。