セリオ(偽)の話第一部あとがき。

 私は、そもそもキャラクターのことを「ご主人様」と呼ばせるのはいまいち苦手であった。
 がしかし、この話を書いて、考えが改まった。
 なにせ、主人公の名前を考える必要が無いのだ。
 キャラの名前を考えるのがえらい苦手である私は(そう、この話には、固有名詞を持つキャラはセリオしかいない)その事が大変ありがたかった。
 まあ、メイドバンザーイって感じですか?
 とすると、妹物も便利である。
 なにせ「おにいちゃん」と呼ばせておけば良い。
 よし次は妹物で行くか。
 嘘ですけれど。
 では、さくさく各話解説に行きましょう。

1:セリオが家にやってきた。

「セリオが馬鹿だったら楽しかろーなー」

 まず、これが発端であった。
 本来はもっと「マルチっぽい」感じを目指していた気もするが。
 気がついたら、私の趣味が多分に入ったタイプの馬鹿になっていた。
 まあ、これも運命である。
 どうでもいいが、初期のセリオ(偽)の性格が今と大違いである。

2:個性に関する一考察

 セリオが馬鹿であるいいわけをするための話。
 つまりは、フレーム問題や着地問題について語りたかったらしいのだが、いかんせん私のそう言った物に対する理解があいまいのため、なんだかわからなくなってしまったような気もする。困った。
 ここで語っている設定は私のオリジナルであり、オフィシャルとは異なっているだろうが、個人的には、ロボットにも個性は有るだろうと思っている。

 にしても、やはりセリオの性格は大違いだな。

3:早すぎる反抗期

 この辺りから、現在のセリオの性格に近くなってくる。
 本来は「ラブひな」のごとく、風呂場で女の子と出くわしてギャフンという、お約束過ぎる話をやってみようかと思ったのだが、なんかそのまま書くのもアレだったので「全編会話のみ」という方式と合わせて書いてみた。
 良くも悪くも、ここで全体の方向性が決まった気がする。

 どうでもいいが、この「先輩」は、主人公の何の先輩なんだろうか?
 って、自分で言うなって感じですが。

4:ご機嫌取りと服売り場

 すまん。女物の服の事が全然わからないのは私の方だ。
 私の書く話に、服装の描写が出てこないのはこういう訳である。
 それにしてもこの主人公は心がひろいっつーか、何も考えてねえな。

5:チャンネル争い

 意味の無い話そのいち。
 ポイントは劇場版DRYmon。
 ああ見たい。
 ちなみに、どうも私のロボ好きは「のび太の鉄人兵団」の人型ロボ(名前忘れた)から来ているらしい。多分。
 セリオのセリフ「わりと無敵です」は矛盾しているのだが、まあ、そーゆーやつだから。許して。

6:お留守番セリオ(前編)
7:お留守番セリオ(後編)

 実は、後編の途中で、何言っているかわからなくなったのは私の方なのですが。
 この話は某「ぎょっとぱらだいす」を読み深く感銘を受け、そのなかの幽霊の話がえらくお気に入りだったがゆえに書いてみようとしたのですが。
 どちらかと言うとセリオの心情吐露に終始してしまいました。
 しかし、このセリオってこんな事考えていたんだな。とか我ながら思っていました。

8:暇つぶし

「まったく安心できない事」を言って安心して下さいというとか、そういうのは私の癖なんですが(例:「眠いよお」「安心しろ! 俺も眠いぞ!」)まあそれはそれとして。
 意味の無い話第二弾。
 ホントに、カケラも意味なんざ有りません。
 あるいはそれこそが、この小説のテーマなのかもしれませんが。

9:渚のバンカラ人魚

 …しかし意味のないタイトルである。
 後のプール話および海話へと続けるための話。
 しかし、メイドロボって泳げるんだろうか?

10:黒いヤツ

 意味の無い話そのすりー。
 だからあ、ゴキブリ嫌いなんだってば。
 ちなみに、途中の句読点一切ナシ文は、かなり楽しかった。

11:雷雨(前編)
12:雷雨(後編)

 おそらく、最も馬鹿な話。
 どうもこのセリオは先祖崇拝しているようであるが。
 書いているときはかなり照れくさかったのだが、今見るとそうでもない。

13:2:50の決闘

 とりあえず、主人公は給料がもらえる身分のようである。

14:プール

 意味の無い話4。
 ノーマルセリオとセリオ(偽)の対比をしたかったのだが、うまく行かなかった気がする。
 どうでもいいのだが、水着セリオが見たい。誰か描いてくれないだろうか?

15:真夜中のヒミツ

 ファミ通の「女神の四の字固め」で良くやるあれをやりたかったのだが、ただのなんだかわからない話になってしまった。失敗失敗。
 セリオがゲームが上手い、というのは、セリオとマルチ(ゲーセン編)からの流れである。

16:夏祭(SideA)(SideB)

 カレカノのアレ。
 一つの出来事を二つの視点から語る、というのをやってみたかったのだ。
 文章量が2倍になり、えらい苦労した覚えが有るが。
 2つの話の行を対応させるのも面倒くさかった。
 それにしても、後半妙にこっ恥ずかしくなってしまった。あうあう。

17:しずけさと

 どうでもいいのだが、クーラーの設定温度低すぎやしないか店舗&学校。
 まあそれはいいとして。
 18話への伏線のための話。
 もしくは、またしてもお約束の「眠っている女の子、さあどうする?」。

18:あたたかさ

 この話のオチを思い付いたとき「俺って天才?」とか思ったもんだが。
 実際に書いたときには、「俺って馬鹿?」とか思った。
 前半が辛かった。自分でオチわかっているのに、もうなんか辛くて。
 その分後半は馬鹿になって書きましたが。

19〜24:uni

 海編。
 もしくは、まだ始まっていない物語。
 え〜。私が良く分かっていない話です。
 読んでくれる方は、もっとわからないかも。 
 なんなのコレ? とか、つーかuniって何? ってのは多分、二部で明らかになるんじゃないかと。
 それにしても22と23は書くのが大変だった!

25:これまでのお話。

 総集編及び次回予告。
 カレカノの、あの無意味なパワーが大好きだったもんでやってみた話。
 ポイントは、当初エンゲル係数をエンゼル係数と書いていた事。馬鹿ですねー。

26:そして、いつかへと続く今日

 第一部最終回。にして、意味の無い話5。
 そして、私が最も書きたかった事。
 何も起こらない緩やかな日常。
 
総括

 で、第一部は終りです。
 第二部は、まあ、そう遠くないうちに書くつもりです。
 今度はちょいとばかり「波風」立たせるつもりですが。
 まあ私の書くものなので、やっぱり馬鹿なものになってしまうでしょう。

 それでは。
 素晴らしいキャラクターを産んで下さったリーフ様と。
 ここまで読んで下さったあなたに感謝を込めて。

 俺はやるぜい!

 なにを? とか聞かないで下さいね。

(1999/8/15、暑くてしょうがない夕方に)