セリオ(偽)の話第二部というよりはユニの話あとがき。

 今回は当初引き続きセリオ(偽)が主役であったはずなのだが、なんか変な事したかったのと、あと一部の最後の方のフリを解決するべく(というよりは、新キャラを想定してあそこらへんは書いているのだが)新キャラを出すこととなった。
 しかし。
 こいつが、どういう奴なのかさっぱり解らなかった。
 だから、こいつのことを色々考えているうちに、いいや、こいつの話にしてしまおう。という考えが、二部の最初の方を書いているときに思いついた、んだと思う。
 新キャラについて、ちょっと触れてみよう。

HMX-17uユニ
 コンセプトは「ロボらしくないロボ」だったか?
 大体において人間に似せて作っているのなら、そのうち外見(そとみ)では人間と区別つかないようなヤツが出てくるんじゃないだろーか。ってんで、あまりロボであることを意識せずに、むしろイーヴァとGARPを意識して性格付けした。と思う。
 あるいは、セリオ(偽)が(偽)であるがゆえに失った「ナチュラルにヘン」な要素を入れたかった、というのもこうなった理由だと思う。
 最後まで何考えてんだか解らなくて苦労したが。

月本真一
 なんだろう?
 あまり印象に残っていないヤツである。
 基本的に「あまりモテそうにないやつ」で行こう、とか思ってた気がする。
 あと開始前にNGさんと「これからはバンドですかね?」
 とか言う話が出たからバンドをやることにしたがわたしはそういう知識が無いのでやたら大変だった覚えがある。

星野祐司
 こいつもあまり考えていなかった。
 とりあえず最初のセリフを書いて「やめりゃよかった」とか弱音吐いた気もする。
 「新キャラ出すなら今までの私のレパートリーに無いヤツ」とか思っていたがゆえの問題点である。
 キャラ的に言うと、こいつは、やる気の無い天才、って感じ。

夏樹
 問題です。夏樹の名字は何でしょう。
 ヒントは上二人と幼馴染みであること。卓球部であること。
 あと、本編では触れてませんが、こいつは眼鏡かけています。
 眼つきもややわるめ(いや、あんなに酷くはないですが)
 正解者先着一名には世界で一枚(誰も書かない)夏樹イラストをプレゼント。

 それはともかくとしても。
 つっつき役。便利でした。結構好きです。

 では、各話解説。
 ちなみに、各話のサブタイトルは國府田マリ子さんの曲から引用してるのだが、誰も突っ込まなかったので多分気付かれていないものと思われる。
 途中、タイトルが思いつかなくて「花男」から引っ張ってきたりもしたが。
 個人的には「大切に思えるものが一緒ならいいよね」とか「木漏れ日のイリュージョン」とか「ともだち」とかいう素敵なタイトルを使える話も、いずれ書きたいと思っている。

1:uni:8th(やってみよう)

 始まりは、やはりインパクトだろう、ということで。
 のっけから、知らない人たちがいっぱいです。
 一部から読んでくれている人はさぞ面食らうことでしょう。
 私も食らったし。
 ユニ。やはり馬鹿。
 ちなみに、途中でユニが「モータ」といっていますが、こいつにはモータはつまれていません。ただ、本人がモータで動いていると思っているだけです。

2:はじめの一歩

 ってーか。今セリオCDのジャケが目の前にあるのですが。
 このセリオと同じ顔しているのが、こういうセリフを言っているんですねー。
 自分でやっといてなんですが。
 余談ですが、個人的にはセリオ(偽)の声は國府田マリ子さん、主人の声は緒方めぐみさん、ユニの声は山崎若菜さんが素敵です。趣味です。

3:どうしよう

 メシが食えると言うのも、ユニの差別化の一巻でして。
 やっぱり、人と一緒に暮らすんならメシぐらい食えないと。
 ちなみにユニがときどきヘンな口調で喋るのはひとえにセリオ(偽)の教育によるものです。

4:大アリクイもマーチ

 ユニと話しているときのセリオ(偽)の口調、ヘン。
 こういう馬鹿な話は好きです。

5:BANDでワケあり

 バンド、である。
 この話からこのシリーズのメインにして、私にとっての苦手事項が出てくる。
 そりゃあ、私はギターとベースの区別も付きませんよ。
 と、してみるとこのシリーズのテーマは「挑戦」ですな。
 ちなみにここでユニが聞いている音楽は筋肉少女帯です(私の趣味)

6:ひとりぐらしブギ

 実は、これで一番謎なのは主人なんじゃないでしょうか?
 私も良く知らないし(おい)
 ということで、ちょっと書いてみました。
 実は3部(あるのか?)へのネタふりもあり。

7:単三電池

 ユニはバカなんです。
 ただ、掃除の仕方を知らないのは教わっていないから、であって、教わればできるんですが。

8:さよなら

 ユニの一人称。
 やっぱり変だった。
 ユニVS犬なわけですが、ゲーム本編の方のマルチシナリオのネタもあったりします。
 個人的には、あまり奇麗にまとまるよりもちょっとギャフンな方が好きなので。

9:愛のCrazyエプロン

 珍しくサブタイトルと内容がシンクロしている話。
 これは、ほぼ完璧にノリのみ。
 この、大雑把さがこいつらがコイツらたる由縁です。

10:元気出してね

 主人の最後のボケは原典と照らし合わせるとかなり違うんですが、それはそれ。ここに限らずパロディネタの間違いはキャラが間違えているものと考えてもらえるとありがたいです。三人称パートだと言い訳できませんが。
 色々遊んだ話。
 なんかMipsさんが体操服モードのセリオ(偽)を気に入ってくれたようで、それだけでやった価値があると思っています。
 ……それにしてもあの主人、名前あるんですねえ(おい)

11:ムーンライト美術館

 もしくはメトロポリタン美術館。
 いや、好きなんですよ、ワケ分からない話。
 途中の、ガラクタが積み重なっている所は、「ユニコ」のえーと人形使いが出てくる話の世界の果て(だったか)のイメージです。

12:明日から始まる冒険に備えて:1

 この辺りから、学校部分がクローズアップされ始めます。
 最初のはヒカルの碁の完全なパクリですが、特に他意はありません。
 あと、ユニは自己再生と自己進化はします。自己増殖は、まあ個体内でなら。

13:びんづめのうちゅう

 やはり、つめが伸びたら取っておきたくなるだろ、と思った話。

14:屋上へ行こうよ

 私の設定としては「人型ロボットはかなり普及してきてはいるし、町中で歩いていてもそれほど珍しくは思われないが、やはり細かい所は知れ渡っていない」と言った程度です。
 あと、書き始める前に読んだ人工知能の本の感想なんかも、随分混じってます。

15:明日から始まる冒険に備えて:2

 今回の目標の一つとして「毎回文体を変える」と言うのがありまして。
 この回も、やや変わった文体で書いています。
 こういうことをしていると、自分の苦手な所が見えてきて大変勉強にはなるのですがちょっと苦しかったりもします。
 話としては、マサイ族の矢には毒が、が、果たしてどれだけのひとに解ってもらえるのかが心配です。

16:忘れること。

 愛と勇気の健忘症のいち。
 書く前にEGコンバットと京極夏彦を呼んだせいで、長い文章を書きたくってしょうがなくなってしまって書いたが、ディスプレイ上じゃ長文は読みづらいですよねえ。反省。

17:それは多分。

 愛と勇気の健忘症のに。
 まだ、長文書きたい病から回復していない。
 ちなみにこいつらの部室が元オカルト研だというのは特に意味の無いただの遊びです。

18:乗り越える、事。

 愛と勇気の健忘症のさん。
 結局忘れてはいないし乗り越えてもいないのだが、ある意味区切りは付いたんだと思う。
 あと、個人的な考えとして、例えロボットが同種の機体にデータを移植したとしても、そのままにはならないと思う。やっぱり個体差はあると思うのだ。それを、少女漫画的な表現で表してみた。
 ……だから、ゲーム本編の方でも、あの体にあのマルチが入ったから、あのマルチになったのであって、他のHM-12に入れても、やっぱり、違ってくると、思っているのですが。
 根拠は薄いけど。

19:あっぷあっぷ

 文化祭編。
 考えてみたんですが。やっぱりコイツらはバンドをはじめてめきめきと頭角をあらわして町のライブハウスとかで人気を集めて、しまいにはメジャーデビューする、とか、そういうキャラクターじゃないので、地味に行くことにしました。
 哀れ真一。

20:ボサボサのボサ

 文化祭祐司編。
 何かに打ち込めるって、いいことですよねえ。
 はあ。

21:ハートがHeaven

 文化祭夏樹編。
 当初は、学園ラブコメになって、真一を巡って夏樹とユニが静かに争うとかも有りだったんでしょうが、なんかキャラクターがそこまで行きそうに無いのでこういう話を挟んでみました。
 どうでもいいんですが、この辺りのユニはケイゾクの柴田の影響を受けまくってます。

22:雨のちスペシャル
23:LookingFor

 セリオ(偽)編およびその主人編。
 こいつらとユニとのスタンスをはっきりさせようと思いました。
 結局この三人て、親子なんですね。
 そのうち、ユニのエレクトラコンプレックスが始動したりして。
 いや、むしろセリオ(偽)の方になついているからなあ。どうなるやら。

24:Pure

 文化祭真一編。
 始まる前の緊張感、出てるかなあ?

25:終わらないアンコール

 文化祭ラスト。
 さて、ユニはこれからどうなるんでしょうか?
 私も結構心配だったりする。

26:uni:8th(だいすきなうた)

 で、今書き終わったこの話です。
 結局、何か変わったのか変わらなかったのか。

 と言うことで二部も終わりました。
 ここまで呼んでくれた方に、精一杯感謝。
 いやマジで。マジで。
 これ見て、面白い、って言ってくれる人がいると、私すごく励みになるんです。
 いや、問題点を告げて下さるのも大変有りがたいのですが。

 あと、このシリーズを書きながらずっと聞いていた國府田マリ子さんのCD。
 やっぱり、このひとのうた、だいすきです。
 そしてドラマCDPieceofHeart。
 黒田先生の漢気にはしびれっぱなし。

 一見個人作業のもの書きも色々な人に支えられているんですねえ。
 ありがたいことです。

 さて。
 第三部はあるのか。
 あまり考えてません。
 でも。
 やっぱり、まだ色々やりたいとは、思っています。

(1999/10/31:うわ、あと30分でテンペストスタンダード落ちだよ、と思っている夜)


目次に戻る