- それじゃあ。セリオさん。行ってくるよー。
はい。マスター。いってらっしゃいませ。
今朝は何事も無く出勤完了。
いきなり謎の生き物が乱入したり、セリオさんの妹という人が来たり。
何時もは何処かに出かけようとするたびに何か起こったもんだ。
けど人間のなれって奴は。自分がまさか経験する事になるとは思わなかったけど。
たいしたもんで、そんな生活にもいい加減なれてきた。
・・・というより馴らされてきた・・・
そうでもしないと体が持たないし(頭ではない)。
セリオさんの都合が悪くなったときの当身にも。
セリオさんの不信な空気と言うか気まずいふいんきと言うか・・・
まぁ、読めるようになってきたので
10回に1回は
避けれるようになってきた。
それでも勝率こんなもん。
セリオさん。目の前に座っていても、いつのまにか後ろに回りこんでいるんだもん。
・・・けどね。避けて気絶しないのはいいんだけど。あれ。当たると。めちゃくちゃ痛いんだ。
この前無事に避けれたんだけど。腕の肩まで、床。貫いてた・・・
何で俺何時も生きてるんだろうってつくづく思う。
セリオさんに話したら。
マスター・・・世の中知らない方がいい事も在るんです・・・
どこか遠い目をしながら(に見える)言うもんだから。それ以上怖くて聞けやしないし・・・
・・・夜寝てる間に改造されてないよな?俺?
慣れるといえば、セリオさんの寝方にも馴れた。
始め。自分の部屋で一緒に寝ると言ったもんだから。俺だって健全な○学生。
ちょっと思う所があったわけよ。
セリオさん。普通にしてたら俺の好みにストライクだし(・・・行動起こすとゲームセットだけどね・・・)
それで初めての夜。もう心臓バクバク。之で俺も大人の仲間入り(?)か?
なんて邪な事考えてたんだけど、セリオさん。
おやすみなさい。マスター。
とか言ってさっさと充電モードに入っちゃった。
・・・まぁ。俺の考えすぎ。バカな事考えてないで寝よう。
と寝床についたわけ。
丑三つ時。トイレにでも行こうかな。って寝返りうったわけよ。
そしたらセリオさん。
・・・・・・・・目をおもいっっきり見開いたままこっち向いて座ってるわけ。
もう怖かったのなんのって。
セリオさん。心の点では人間なんかよりよっぽど人間らしいけど、
あくまで変えようが無い事実としてボディは機械でしょ?全然見分けはつかないけど。
だから暗闇の中。こっちをじっと見たままその姿勢で固まってるわけよ。
髪なんかも少し顔にかかって・・・・
下手に綺麗なもんだから、怖さ倍増。思わず謝っちゃたよ。
そんなワザとやってるようにしか思えないセリオさんの寝方も、
最近は寝る時傍に誰かがいるのは落ち着くなって思って来れるようになってきた。
恥かしかったけど、その事セリオさんに言ったら、
「よかったです。マスター。其れでこそ私も頑張ったかいがありました。
?
・・・って喜んでくれて。それからセリオさんの色んな奇行にもなれてきたんだと思う。
この一月で俺の人生百生かかっても経験できないであろう事を経験した。
今日から気分はマーク弐。
ための奴らが少し子供に見えるかなって。そんな感慨に・・・おっはよう!!
・・・はぶぅ・・・!
あらー・・・だいじょうぶ?それにしても綺麗にとんだなー・・・
きっとお前が世界一ってね!!
・・・まぁセリオさんの攻撃にも少しは耐えれるのはこいつのおかげとも言えなくも無いような気はするが・・・・
朝の挨拶でいきなり飛び蹴り食らわす奴が何処にいるか!!
えー。此処にいるじゃん。
いや・・・そんなベタベタな返答をされても俺の傷は治らないんだが・・・
まぁ。そんな細かい事は置いといて。
そんな事なのか?いっつもいっつも後ろから蹴りやがって!!
・・・おい。お前。首の所・・・・其れなんかの隠し芸か何かなのか?
・・・?なんだよ首の所って?・・そんな事で誤魔化そうとするなよ!今日と言う今日は・・・
・・・だってお前。
けどあの子。直死んじゃったっけ・・・・
あぁ。そうそう。そんな事もあったな・・・それでお前わんわん泣いて・・・・懐かしいな?
・・・嫌な部分だけ覚えてやがって・・・・まぁ。懐かしいな。
そうだな・・・・
とまぁ二人で昔の思い出に浸りながら歩いていたら何時の間にか学校。
クラスも一緒で良かった良かった。
うん今日も一日が元気だな。きっと。
・
・
・
そうですね。マスター。
うん。そうだね。・・・・・・・・・・・セリオさん?
はい。何ですかマスター?
何で此処に?
似合いませんか?この制服。ふんぱつ(?)したんですけど。
えっ!・・あぁよく似合ってるよ?・・・その、可愛いかな?
マスター。大胆です・・・。その・・複雑です・・・
・・・・一つ断っておきますけど。私無理やりは嫌ですよ?
マスター。結構ご趣味が鬼畜ですから。
・・・・・・・・・何の事だい?
私が知らないとお思いですか?
ベッドの下。もう少し考えてお隠しになった方が・・・・
セリオさんっていうの?もっとそれ詳しく教えてくんない?
えーと、タイトルは・・
一寸まって!セリオさん!!!・・・・一寸こっちに・・・・
あ〜れ〜。さらわれる〜(棒読み)
勘違いされるような事は言わない!!
・・・まずは何でこんな所にいるの?
えっ。マスター。もうお忘れですか?
昨日私も学校行かせてもらうって約束したじゃないですか?
・・・・・?
・・・そんな約束した覚えないよ?
えーと・・・・・・・・・・・。こほん。あーあーあー・・・よし。
・・・・・・・・・ひどいです!あの二人の熱い夜をお忘れですか?(顔は無表情のまま、声だけは感情のこもった声で)
ちょっ!セリオさん!誤解される用な・・・・
あぁ。酷いです!まさかあれが遊びだったなんて・・・・
私の事はどうでも良いです。けどせめてこのお腹の子だけは・・うっ、うぅぅ・・・(やっぱり顔は無表情のまま、声だけは感情のこもった声で)
・・・おいお前。・・・男の風上にも置けない奴だな・・・
っていや〜ん。何時の間にかギャラリーに囲まれてるし・・・
セリオさんは・・・・既に輪の外。他の女性とに慰めてもらってる。
大丈夫です。このこと二人強く生きます。ええ・・ありがとうございます。(顔は伏せているため表情はわからないが声だけは感情のこもった声で)
・・・・さらに状況を悪化させてるし・・・・
大体なんで皆、セリオさんメイドロボって気が付かないんだ?
そりゃ家のセリオさんは可愛い・・・こほん。人間と区別なんかつきゃしないけど、
メイドロボがあふれているこの時代。
しかもベストセラー機のセリオさんの事知らない奴なんているのか?
まぁそんな事を考えながら。皆に袋にされたわけで。
セリオさんに毎日当身当てられてるのも。こんな時に役に立つんだな。
とか思ったりもした。
生徒指導員の呼び出し。はては校長室。退学まで行きそうになったけど、
何処からか(?)匿名の電話で圧力かかかったらしく。
俺の事はうやむやにされてしまった。
・・・・けどだからと言って。セリオさんが言って行った言葉が消えるわけで無くって。
女子生徒から男子生徒。はたまた教師からも冷たい目で見られて。
俺が謎の美少女(という事になっていた)を
はらませてしまい。責任もとらずに。金を使っておろさせた。
って事になっていて。その事実は消えなくて。
セリオさんが学校に来るまで。俺に学校での居場所は無かったりなんかした。
二本目。
勘違いなさる方がいらっしゃるといけないので言っておきますが。
セリオさんはこんな性格じゃ(たぶん)ありませんのであしからず・・・・
2000.4.18