- 今日。鍵を見つけた。
3年前。机を買った。
その机には"HM−13"。通称"セリオ"が付いている筈だった。
まぁ。流石にただの机だ。ついてるわきゃないだろ。
と思い買ったのだが、セリオのセの字にも触れていなかったのには
流石にがっかりしたもんだが・・・
まぁいい。とりあえず。今日鍵を見つけた。
机の前にある。鍵穴。多分これの鍵だと思う。
其処には引出しはない。木の部分に直接鍵穴がついている。
始めは戸惑ったもんだ。何でこんな所に鍵穴があるのか?
不良品かと思い、業者に電話もしたのだが。すでにいなくなった後。
ほかの鍵でも開かないし、業者に頼んで鍵を作ってもらおうともしたが。何故か無理だった。
それで今日。朝起きて食事をし、何時もどうり机に向かおうとしたら・・・
鍵がおいてあった。
まぁ。俺も健全な○学生。好奇心はある方だと自分でも思う。
三年越しだ。早速あけて見るとしよう・・・
けど何故今になって?気にしていなかったが何でこんな所に鍵穴が?
・・・まぁいいか。鍵を刺してみれば判るはずだ。
さて。鍵を刺して。・・・おっ刺さった刺さった。
鍵を回す。まぁ鍵が刺さったんだ。回るのは予想の範囲。
・・・よく考えてみたら、それでどうなるって言うんだ?
此処には引出しはない。在るのは木に直接ふっついた鍵があるだけ。
・・・馬鹿馬鹿しい。飯でも食いに行くか。
と振り向いたところに、俺を足止めするように引出しがずれる音。
・・・振り向くと其処には開きかけている引出し。
?何時の間に?其処に引出しはなかったはずだ・・・
怖いもの見たさで近づく。そして・・・・・・
其処にはセリオさんがいた。
しかもキ○消しサイズで100人ぐらい・・・・・
其れが一斉に此方を向いたんだから・・・そりゃあんたもう・・・・
バタン!
とりあえず閉めておく。
・・・今のは見なかった事にしよう・・・その方が俺の人生うん十うん年。
そして之からの人生もきっと平穏無事だ。うん。父さん元気で留守が良いってね。
えーと鍵を閉めて・・・あぁそうそう。アロンア○ファ何処だったけ?
とりあえず鍵穴ふさいどかにゃ。
そう言って探しにいったのが。油断したのが俺のミス。
部屋に帰るとセリオさんが其処に座っていた。
とりあえず思った事は。・・・何で制服なんだ?
顔に出たのかどうなのか。
あなたの趣味です。と返された。
・・・・とりあえずその言葉は聞き流し。結構可愛い声だなと関係ないことを思う。
先程は申し訳ありませんでした。
先程?
はい。まだ分裂。増殖。結合が済んでおりませ・・・げふ!げふん!!
今の言葉は忘れてください。・・・其れがあなたのためです。
?何の事だ?・・・もし忘れなかったら?
・・・私に其れを言わせたいんですか?
ま・ぁ・・いいや。それより。君・・だれ?
クルスガワ製。HM−13。通称セリオですが?
いや・・まぁそれ位なら俺でも知ってる。君の姉妹は結構有名だからね?
・・・姉妹ですか・・ありがとうございます。
?何で御礼を言われるんだ?・・・まぁ其れより今は目の前の事態を何とかせにゃ。
それで何で君は此処にいるわけ?
あなたがマスター。ですから。
へー。・・・・・って俺が?
はい。此処まで育つのに3年かか・・・ごふん!
ともかく。この机を買った時に私が付いて来ると明記してあったはずですが?
まぁ、そうだったね確か・・・
その時。仕様書はお読みになりましたか?
うんにゃ。そんな物付いて無かったよ?セリオのセの字も。
・・・本当ですか?
うん。これ机についてた仕様書。見る?
ちょっと拝見・・・
そう言って読んでいくセリオさん。一生懸命(に見える)な姿が何となく可愛い。
お茶とコーヒーと紅茶。何かいる?
お構いなく。・・・できれば緑茶が良いです。
はいはい。
そういって台所でお茶をいれる。?セリオさんがやって来た・・・なんだろ?
すいません。電話をお借りしたいんですが。
あぁ電話?其処の角曲がった所だよ。
ありがとうございます。少しお借りします。
・・・よく考えて見ると一体何処にかける気だ?
彼女・・・まぁ100歩譲ってあの机からでてきたとしても。
生まれたての(?)彼女に知り合いなんているんだろうか?
さて。立ち聞きもなんだし。部屋に行って待ってるか。
何となくこの事態を受け入れている自分がいる。
だからお前はボケボケだの。天然だの。言われるんだろうか?
別に害を成すわけでも・・
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セリオさん。いいキャラですね。
PSで綾香嬢のエンドがあり喜び。そのおかげでセリオさんもでてきてたので喜び。
エンディングが無く悲しみました。
何でこう無表情キャラに弱いかな自分。
読んでくださったあなたに感謝を
ではでは・・・
2000.4.17