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西暦2022年 ケモ・シティは西海岸の宝石と呼ばれる活気に満ちた都市。ホバーカーの街として知られていた。 しかし、この街では他の大都市と同様、増加する犯罪に頭を痛めていた。 犯罪の発生件数の膨大さに、行政が対処しきれなくなってしまったのだ。 この問題を解決すべく討議が始められた。 西暦2026年 ケモ・シティの犯罪問題は手に負えないほど深刻な状態に。 景気が低迷する中、犯罪に手を染めることと、ブラックマーケットでの闇取引だけが、ケモ・シティの市民にとって生活の糧を得る唯一の手段となる。 西暦2029年 オムニ社が設立される。 この巨大企業には、ケモ・シティに関する大がかりな計画があり、同社によれば腐敗した街を一掃し、犯罪問題を解決できるという。 そのコードネームはプロジェクト " Q " 。 西暦2030年 厚さ6メートル、高さ10メートルの強化コンクリート及び鉄製の壁の建設工事が着工される。 一般市民に対しては、この壁は単なる防護壁であり、ケモ・シティへの自由な出入りは一切制限される事はないと説明される。 西暦2031年 ケモ・シティを取り囲む壁は完成間近。 街から逃げ出そうとパニックが起こる中、ごく僅かな一部の一般市民だけがケモ・シティの脱出に成功。 西暦2032年 6月9日に壁は完成し、唯一の出入り口は封鎖されてしまった。 プロジェクト " QUARANTINE " は完全に始動し、これによりケモ・シティは街全体が刑務所と化してしまう。 中にいる犯罪者を外から隔離すると共に、ケモ・シティは他の凶暴な犯罪者のための刑務所としても機能する。 西暦2043年 オムニ社は「ヒドロゲン344」の実験を決定。 報告によれば、この薬品は「凶悪な発想」を抑制する作用がある。 そして、ついに「ヒドロゲン344」は街の水源に混入された。 西暦2045年 「ヒドロゲン344」の開発者たちは気づかなかったが、ケモ・シティの水質はバクテリア及びウィルスの濃度が異常に高く、「ヒドロゲン344」に反応して突然変異ウィルスが発生。 このウィルスに感染すると、急激に体温が低下し、24時間以内に死に至る。 だが、増殖したウィルスは患者の身体を乗っ取り、死者を凶悪なゾンビとして蘇らせるのだった。 およそ半数の犯罪者がゾンビ化し、まだ感染していない者を次々殺害するようになる。 西暦2047年 ウィルスはまだ広がり続けている…。 ( プレイステーション版、デモ画面より ) |
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西暦2045年 「ヒドロゲン344」の開発者たちは気づかなかったが、KEMOシティの水質はバクテリア及びウィルスの濃度が異常に高く、「ヒドロゲン344」に反応して精神異常の原因となるウィルスが発生。 このウィルスに感染すると意識障害を引き起こし、その主な症状としては心身とも極めて凶暴になる。 囚人のおよそ半数は精神を犯されてしまい、こうして異常殺人鬼と化した者は、まだ殺人ウィルスに犯されていない者を次々と殺害する。 ( 取扱説明書より ) |
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2045 AD " ハイダージーン344 " の開発者たちは気付かずにいたが、実はキーモの水道水はバクテリア・ウィルスの含有率が極めて高く、ハイダージーン344と反応して精神反応性ウィルスを発生する驚愕すべきものだった。 このウィルスは神経シナプスを破壊し、兆候としてはまず凶暴化するのであった。 囚人の約半数が狂人と化し、まだ症状の現れない人間を無差別に殺戮する。 ( 取扱説明書より ) |
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ハードロックキャブ(PS版)では新薬投与によってゾンビ化するとゆー設定なので、それに関する2045年の部分を比較してみました。 この辺の事は、あくまで設定上の違いであって、ゲーム自体は何ら変わりません。(血の色が違うくらい) デススロットル(SS版)やカランティーン(3DO版)は年齢制限があるだけあって、人間が人間を殺すという設定に生々しさがあります。 文章表現的に、カランティーン(3DO版)の方が本格的とゆーか具体的で、読み手として衝撃的だと思います。 その割にカランティーン(3DO版)は16歳未満不適で、デススロットル(SS版)は年齢制限18歳以上だったりします。 ヒドロゲン344の具体的な作用、「神経シナプスを破壊し、兆候としてはまず凶暴化する」というのは、カランティーン(3DO版)で初めて分かる事です。 |
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ドレイク・エッジウォーターは21世紀のケモ市で生きる、タクシードライバー。 幸福な家庭、明るい庭先、小さな息子。クアランタイン計画にその全てを奪われた男。 既に外部へと繋がる唯一のゲートは閉鎖され、常に理不尽な死と隣り合わせの生活を余儀なくされている。 世界で最も汚れた街。悪の吐き溜めのような街。こんな所からは、誰しもが脱出を願っている。 しかし、ゲートを開くパスワードが分からない。 人と接する機会が多いほど、パスワードを知っている奴と出会う確率も高いはず。 いきなりパスワードに関する質問などしない。どこに組織の犬がいるか分からないからだ。 仕事を確実にこなし、客が自発的にパスワードを告げるのを待つしかない。 頼りは愛車の52チェッカー。 客を運んでお金を稼ぎ、ホバーキャブを武装して、情報を手に入れる。 今日も客を探しに街を流そう。 ドレイクの脱出計画が始まった。 |
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ドレイクは、ここでタクシードライバーとしての仕事をしてお金を稼ぎ、愛車の装備や武器の準備が整い次第脱出する計画でいる。 |
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デススロットル(SS版)には「脱出を夢見るひとりの男がいた」くらいにしか書かれていません。 ハードロックキャブ(PS版)では、ゲートを開く為のパスワードが当面の目的である事が最初から分かっています。 こんな些細な事、ゲームする分には何の違いもないんですが、演出としては結構重要だと思うのです。 上に書かれている文章(物語)は、ハードロックキャブ(PS版)とカランティーン(3DO版)の説明書に書かれている文を色々と使っていますが、 ハードロックキャブ(PS版)ではパスワードが分からないとゆー事だけ、ゲーム開始前に伝えられているんです。 そこ行くとデススロットル(SS版)やカランティーン(3DO版)は、アンダーグラウンドからミッションが与えられ、遂行すると情報が手に入る…とゆー所が説明書に書かれてしまっています。 それが良いか悪いかは恐らく決まったものではないでしょう。 ですが管理人は、街の人たちの「ただじゃ死なねえ!」みたいな姿勢を初めて知った時に、この作品に惚れました。 最初は、運良く乗せた客が当たりならパスワードを一文字ずつ喋ってくれるって感じのゲームだと思い込んで、そんな先の見えないゲームをやってられるか、って早々に投げ出したのです。 この作品は、当初は自分ひとりだけが脱出するとゆー目的ですが、同じ境遇にあるのは自分だけじゃないって事に気が付いて初めて、この街に生きる人たちの存在に目がゆき、単なる3Dアクションゲームのプレイヤーという立場からその世界の住人に成り得るのではないか思います。 だとすると、その流れはゲームを進める中で知った方が感情移入できるよーな気もします。 偶然二回目の挑戦をして、好きになれたからこんな事言えてる訳ですが… |
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