| ◆撮影編 その1
●基礎
カメラを三脚に取り付け、1/3くらい画面が重なるように回転させながら撮影していきます。このときレンズの節点(N)が軸になるように回転させると、パノラマにつなぎあわせるとき楽になります。
左の図は35mmカメラ縦位置で焦点距離35mmのレンズを使った場合です。コマ間の回転角度は22.5度、1周16枚です。
節点(Nodal Points):
光軸上の2点、N1とN2。N1に向かって入った光線が、N2から入射光と平行に出ていく。左の図では説明の都合上、N1=N2としてあります。
回転角度を大きくすると撮影するコマ数は少なくて済みますが、つなぎ目のゆがみが大きくなります。上の例では回転角度を22.5度にしていて、パノラマ像の本来の位置の円(下図、ピンクの円)とつなぎ目の位置との距離は下図Aのようになります。これをギリギリ重なる36度で回転した場合は下図Bのように大きくなります

●回転角度と撮影枚数
となりのコマと1/3重ねる場合
|
縦位置 |
横位置 |
| 焦点距離(mm) |
回転角度(度) |
撮影枚数(枚) |
回転角度(度) |
撮影枚数(枚) |
| 50 |
18 |
20 |
22.5 |
16 |
| 35 |
24 |
15 |
36 |
10 |
| 28 |
30 |
12 |
45 |
8 |
| 24 |
36 |
10 |
45 |
8 |
| 21 |
40 |
9 |
60 |
6 |
| 18 |
45 |
8 |
60 |
6 |
| 14 |
60 |
6 |
72 |
5 |
となりのコマと1/2重ねる場合
|
縦位置 |
横位置 |
| 焦点距離(mm) |
回転角度(度) |
撮影枚数(枚) |
回転角度(度) |
撮影枚数(枚) |
| 50 |
15 |
24 |
20 |
18 |
| 35 |
20 |
18 |
30 |
12 |
| 28 |
24 |
15 |
36 |
10 |
| 24 |
30 |
12 |
40 |
9 |
| 21 |
30 |
12 |
45 |
8 |
| 18 |
36 |
10 |
45 |
8 |
| 14 |
45 |
8 |
60 |
6 |
焦点距離はいずれも35mm判カメラの場合です。重なりが多いほどつなぎ目のゆがみが目立ちません。また1/2以上重ねると撮影に失敗したコマがあっても、再撮影しないで済むかもしれません。
縦位置と横位置では、縦位置での撮影をおすすめします。上下方向の視野が確保できるし、撮影枚数が増えるのでつなぎ目の不自然さが減ります。
●セッティング
カメラをレンズの節点で回転させるのですが、レンズの小さなデジカメなら回転軸をおおよそ、カメラの光軸が水平になるようにセットします。
●撮影
セッティングできたらあとは撮るだけ。1/3〜1/2重なるように、決めた回転角度ずつ回しながら1コマ、1コマ撮影していきます。
1周撮り終わるまで三脚を蹴飛ばさないように注意しましょう。何度、撮り直したことか・・・。つくづく「デジカメでよかったあ〜」と思いました。「人や走る車が写っても大丈夫なの?」と言われることがありますが、別に問題ありません。ただつなぎ目に写ると半分切れ手島俯夫だけです。気になるならレタッチしましょう。 |