〜 8月10日 〜


〜〜〜〜〜みかんの木の花壇〜〜〜〜〜
・・・・・・。
・・・・・・みより。お前はいつでも、ここで待っていてくれたんだよな・・・・・・。
ご主人様・・・・・・!!
たったそれだけの事を思い出すのに、ずいぶん遠回りをしちまったな。ごめんな、みより・・・・・・。
ううん・・・・・・。
みより・・・・・・。
・・・・・・みより。あなたのいちばんそばに寄り添っていたい。そう思って、考えた名前。あなたの想い出としてひとつになるよりも、あなたの隣りに、あなたのいちばんそばにいたいって思って。ほんの少しの隙間は、きっと愛で埋められると思って・・・・・・。
そうだよ。そしたら、幸せだって作れる。幸せは誰かにもってきてもらうものじゃない、ふたりで作って、一緒になるものだから。そうだろ?
本当に、わたしでいいの・・・・・・?
・・・・・・みより。教えてくれ、俺がお前を選んだら・・・・・・瑞葉はどうなるんだ?
・・・・・・。
瑞葉は、お前はあいつの「夢」から生まれたのかもしれないって言っていた・・・・・・。瑞葉は、夢を・・・・・・自分の未来の姿をなくしたから、だから今になって急に倒れたりしたのか? お前と瑞葉は、どういう関係なんだ? さっきの電話の事も、なんで・・・・・・。
・・・・・・ごめんなさい。わたしにも、わからない・・・・・・。
そうか・・・・・・そうだよな・・・・・・。
・・・・・・。やっぱり、瑞葉ちゃんが、大切・・・・・・?
お前のためなら、他はどうなろうとかまわない・・・・・・って、ちょっと前までならそう言えたのにな。いや、俺の事ならどうなろうとかまわない。だけど・・・・・・。
・・・・・・。
だけど・・・・・・お前がそれでいいはずないんだよな。自分だけ良ければいいっていうなら、あのとき、いなくなったりなんかしなかったもんな。みより・・・・・・。
わたし、自分勝手だもん・・・・・・。こんなにあなたを困らせて・・・・・・。
お前がなんかやらかして俺が困るのは、今に始まった事じゃないって気がするけどな。
あは、そうだったね・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・ご主人様。わたし、わからないけど・・・・・・もし、わたしのせいで瑞葉ちゃんに身に何か起こっているなら・・・・・・。
みより・・・・・・。
ね、わたしが、消えれば・・・・・・みんな、元に戻るのかな?
わからない。わかるわけがないだろ、そんな事! そんな事・・・・・・。
だけど、瑞葉ちゃんは、大切なんでしょ? わたし、あなたの大切なものを、もう奪いたくないもん・・・・・・。
瑞葉のことをみんな、思い出したわけじゃない。だけど、ひとつだけ言えるのは・・・・・・俺にとって、瑞葉はいつだって大事な妹だ・・・・・・。
うん・・・・・・。
だからって、みより・・・・・・どうしてお前が消えなきゃいけないんだ! お前がいなくなっちまったら、なんの意味もないじゃないか・・・・・・!
ごしゅじん、さま・・・・・・。
だめだ、みより・・・・・・。俺は忘れない。もう絶対に、お前の事を忘れたりなんかしない! 約束したじゃないか!!
うん・・・・・・うん、そうだね・・・・・・。
みより、消えるなら、俺を連れて行け。お前を忘れるくらいなら。お前をまた独りぼっちにするくらいなら・・・・・・! 俺が、ずっとお前と一緒にいてやるから・・・・・・。
・・・・・・ありがとう。なんだか、もう消えるのも怖くなくなっちゃた・・・・・・。
みより・・・・・・。
・・・・・・
・・・・・・みより。好きだよ・・・・・・。
・・・・・・ね・・・・・・、想い出は、消えないから。いつもあなたの幸せを願ってるから・・・・・・。

わたし・・・・・・
みより・・・・・・!? みより――――!!!!
あなたが・・・・・・



あなたが――