〜 5月24日 〜
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ねー、ご主人様。わたし、ふと気になったんだけど。 |
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なにが? |
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わたしたちの制服がみんな違うのって、なんで!? |
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あー、それ! あたしもそのうち聞こーと思ってたんだ。なんで? |
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・・・・・・聞きたいか? 本当に聞きたいんだな!? |
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きっとご主人様のご趣味なんですよね♪ |
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なにっ!? お前、なぜその秘密をっ!! |
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・・・・・・あー、シュミね。なんだ、そんだけ? |
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そんだけって事はないだろ。一応、コンセプトはあるんだぞ。たとえばこのみ、お前って、描きやすい顔してるし・・・・・・ |
| (ばき!) | |
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ぐあっ?! お、お前なー、「ぐー」で殴る時はちゃんと予告してからにしろ! こっちにも心の準備ってもんがあるだろが!! |
| あのねぇ! 女の子に向かって、描きやすい顔はないでしょ、ふつー!! | |
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そーだよ。ご主人様が悪いよ。 |
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ちょっと言い間違えただけだい。いちばん素直だって言いたかったんだよっ。苦労させられる事もないし。 |
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な〜んだ、そんなら最初からそう言えばいいのに〜♪ |
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だから最後まで言わせろよ。で、だ。このみはそういう訳で服の印象がストレートに出るような気がするし、制服のコンセプトはまあ「ウェイトレス」だな。それなら学校にバイトがばれてもなんとなく言い訳が効きそうだし。 |
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そういえばこのみさんて、まだ高校生なんですよね。今までお客様にはお話しする機会がありませんでしたが。 |
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実はそうだなんだよね。住み込みのバイト。これがまた人には言えない複雑な事情があってね〜。 |
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またそうやって誤解を招くような事を。この場合、誤解されんのはどっちかってゆーとお前の方だと思うんだが。 |
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うっ・・・・・・そーかも。みんなっ、あたしはフリーだからね〜! |
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あれ? じゃあ家族の人とかは? |
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このみの家族は春に引っ越したんだけど、こいつは卒業まであと1年だし、転校したくないって駄々こねてな。一人暮らしモードに突入しそうだったとこを、3食、屋根、昼寝付きのおいしいバイト募集につられてのこのこ来たって訳だ。 |
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・・・・・・なんかその説明だと、あたしバカみたいに聞こえるんだけど。 |
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っつったって、その通りだもんな。俺が悪いんじゃないぞ、たぶん。 |
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あの、ご主人様。私の制服にもなにか意味があるのですか? |
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メルルはなー・・・・・・「寄宿制女学院の制服」みたいなもんイメージしたんだけど。フランス人だし。 |
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まにあっくだね〜・・・・・・。 |
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まあ。そうだったのですか。私、実は「制服」ってご主人様に頂いたのが初めてなんです。大学まではずっと家庭教師が来ておりましたから。 |
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あれ? なんだ、そうだったのか。 |
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はい。初めてだったんです |
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・・・・・・お前ら、さっきからわざと誤解を招くような事言ってないか・・・・・・? |
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えっ・・・・・・私、なにかおかしな事を申しましたでしょうか? |
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・・・・・・いや、いい。まあメルルの場合、元がハイソな人間だし、その制服もエプロンドレスっていうより、イブニングドレスに襟とエプロンをつけたって感じかな。長手袋もそっちから来てるし。夏は暑いかも。 |
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でも、せっかくご主人様が私のためにご用意してくださったのですから。私、ずっと大切に着ますね♪ |
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ねー! じゃあわたしは?! |
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お前は・・・・・・特になんにも考えてない(きっぱり)! |
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・・・・・・・え? |
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ていうか、まんま。 |
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えー、それじゃわかんないよぉ。 |
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だから、いわゆる「メイド服」なんだって。あえて言えば、肩の無意味にでかいフリルがポイントだけど。 |
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でも、なんだか子供っぽくて、可愛いですよ♪ |
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わたし、そんなに子供っぽいかなあ。 |
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っぽいよ。はっきり言って。 |
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えー、そんな事ないもん! ねーご主人様、なんでわたしだけそんな単純に決まっちゃってるの?! |
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・・・・・・だって俺、お前のこと、お前らの中でいちばん知らねーもん。教えてくれないじゃないか。家族の事とか、昔のこととか、なんにも。 |
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・・・・・・だって・・・・・・わたし・・・・・・。 |
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まあ、言いたくない事ってあるだろしな。いいよ。家出娘とでも思っておくから。いつかそのうち、「家出娘じゃやだ」と思った時にでも教えてくれればいいよ。 |
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じゃあわたし、ここにいてもいいの・・・・・・? |
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いいもなにも・・・・・・いないと困るし・・・・・・って、おい、なんかへんな雰囲気だぞ。お前ら見てないでなんか言えよ。 |
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いやー、邪魔しちゃ悪いと思って。 |
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・・・・・・。 |
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また訳のわからん事を。まあいいや。とりあえず、みよりの最初の質問には一通り答えたぞ。それじゃな。(がちゃ。すたすた) |
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・・・・・・はい! |
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・・・・・・でも・・・・・・。 |
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え? どしたの? |
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ご主人様、きっとみよりさんの服にいちばんお気をつかってらっしゃるんですよね。だって、いちばん・・・・・・。 |
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・・・・・・うん? |
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いえ、なんでもありません・・・・・・。 |
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・・・・・・メイド服の秘密、か。でもべつに、深く考える事ないよ。だって、ただのシュミだし。 |
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あ・・・・・・、そうですね。 |
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ねー、さっきからなにふたりだけで話してるの? |
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あは、ひ・み・つ! だよっ! |
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えー、なあに? わたしにも教えてよー! |