| ◆ 実践編7 ◆ 陰影の着色 |
2次元の絵と言っても、立体を描いているんですから、陰影がないとなんとも平坦な絵になってしまいます。陰影は曲面をイメージしながら塗っていきましょう。
陰影はまず肌から塗っていきます。やっぱり肌が塗ってあると存在感が違いますし、レイヤー構造で下位になるものから塗っていったほうがいいですから。だから次はメイド服、エプロン、って感じの順番になりますね。
ここでちょっと困るのが、影の色です。単純に黒で塗ってレイヤーの不透明度を下げたのでは、なんだか温かみがないような気がして、個人的にはあんまり好きじゃありません。そこで、「温かい影」の色を探さないといけません。
そのやり方として、ひとつ紹介しておきます。
「肌」レイヤーの上に、「描画モード」が「乗算」の新規レイヤーを作ります。「肌」レイヤーの色を「スポイトツール」で拾って、今作った乗算のレイヤーにエアブラシを吹きます。すると、同じ色なのに濃い色が塗られましたね。レイヤーの描画モードを乗算にすると、このように色の明度に応じて重なっている部分が暗いトーンになります(コラム3参照)。このまま乗算モードで陰影をつけていってもいいんですが、乗算はけっこうメモリを食いますし、後から間にレイヤーを挿入すると変な具合になる事もあります。そこで、適度な色をスポイトで拾っておいて、乗算モードのレイヤーは消しちゃいましょう。これを陰影の色に使います。
新しく通常モードで「肌_陰影」レイヤーを作ったら、「肌」レイヤーのプレビュー部分を右クリックし、「透明部分を選択範囲として読み込む」を実行します。これで、はみ出るのを気にしないで思いっきりエアブラシを吹けます。とりあえず陰影を塗り終わったらもう一段階くらい「乗算」で濃い色を拾ってきて着色し、陰影にメリハリをつけましょう。陰影の着色は強さ10〜20%くらいのエアブラシによる感覚的なものなので、陰影のレイヤーはあまり分けないほうがやりやすいでしょう。
ちなみに、陰影をつけるさい、うにうに動いてる選択範囲の点線が邪魔だったら、「ビュー」→「境界線を隠す」で点線を消す(見えなくする)事ができます。
次は、ハイライトの部分です。陰影と同じような方法ですが、今度は「乗算」モードではなく、「スクリーン」モードで色を拾って塗ります(コラム3「描画モードを使い分けよう」参照)。
同じようにして、他の部分も塗ります。原画の段階で描かなかった細かいシワもこの段階でつけます。
ひととおり陰影とハイライトの着色が終わったものが画像7です。髪と目については、あとで別に説明しますね。
パーツごとに、ベース1枚、陰影1枚、ハイライト1枚のレイヤーを使用しています。ストッキングなど、陰影の付け方が他のパーツと異なっている部分もありますが、これも機能的にはべつに特別な事をやっているわけではありません。

◆実践編 画像7 陰影・ハイライトの着色◆