◆ 実践編5 ◆
ベースの着色



 やっと着色です。塗り絵です。目に見えてCGの様子が変わってくるので、いちばん楽しい作業じゃないかな?
 PhotoshopでのCG着色は「技術」や「知識」の比率が比較的大きいと言われています。つまり、やり方を知ってるかどうかで、知らないとどうにもならないけど、知ってればわりと簡単にできてしまう、みたいな。
 このあたりが、「Photoshopでは個性が出せない」と言われる所以なんでしょうけど……。

 もっとも、技術は使い方次第という事を忘れないでくださいね。


 さて、まずは、ベースの着色作業です。

 肌、髪、エプロン、などのパーツごとに新規レイヤーを作り、そこにベースとなる色(ハイライト、影ともについていない色)を塗っていきます。描画色の取得の仕方は、機能編「描画色」の変更で説明していますのでそちらをご覧ください。
 使うツールは、「強さ」を100%にした「エアブラシツール」か、「不透明度」100%の「ブラシツール」です。
 表示を200%くらいに拡大して、主線と重なる部分まで丁寧に塗ってください。
 なお、下位のレイヤーで上位レイヤーに隠れる部分は、色がはみ出していてもかまいません。たとえば、普通は「肌」レイヤーの上に「服」レイヤー」がきますが、この服で隠れてしまう部分には、肌の色がはみ出してもまったく問題はありません。むしろ、主線のすぐそばは塗り残しになる事が多いので、はみ出るくらいの気持ちでやったほうがいいかもしれませんね。

 明るい色の服など、背景が白では色が塗られているのかはっきりしない場合、白の「カンバス1」レイヤーの代わりに、前に作った「カンバス2」レイヤーを表示しておくといいでしょう。

 また、時間短縮の方法としては、着色前に「自動選択ツール」を使うという方法があります。
 いきなり着色を始める前に、「自動選択ツール」で「主線」レイヤーの選択したい部分をクリックし、新規レイヤーに[塗りつぶしツール」で色を流しこみます。これで、色を塗る手間が少し省けます。
 ただし、この方法では、線が途切れていたり薄かったりすると思い通りの選択範囲が取得できませんし、主線の下も完全には塗れません。選択範囲を調整する方法もありますが、やはりここは丁寧に手作業でやるのがいちばんいいと思います。髪の先など、わざと主線をはっきり描かない場合もあるでしょうし。


 この作業を繰り返し、画像6のような状態にまでもってきます。



◆実践編 画像6 ベースの着色◆


 ここまででもし配色が気にいらなかったら、いちいち「消しゴムツール」で消さずに、レイヤーごと消してしまえばいいのですが、その前に選択範囲を残しておきましょう。
 「主線」レイヤーを作った時と同じように、色を変更したいパーツが描かれているレイヤーのプレビュー部分を右クリックし、「レイヤーの透明部分を選択」します。これで新規レイヤーを作って「塗りつぶしツール」を使えば、作業を無駄にしないで色を変更できます。

 実際、このCGでも、リボンの色などを後で変更しています。

 なお、もしこの選択範囲を残しておきたい場合は、「選択範囲」→「選択範囲を保存」で名前をつけたチャンネルとして保存しておきましょう。こうして保存した選択範囲はレイヤーパレットの隣のタグの、チャンネルパレットの中にあります。チャンネルの読みこみ方は、「機能編」で説明しています。




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