気高き故郷


タイムマシン

 都には人がよく集まる。一旗あげたり、職を求めたり、野心の対象だったり。流された果てに辿りつく人もいる。街の形態が成熟し過ぎたり、過大な人口をかかえたりしてくると、環境に耐えられない人や、勝負(戦争)に敗れた人の移動(難民)もあると思う。新しい土地を求めて、覇を競う人もいれば、糊口しのぎに権力に密着する人もいる。かなり長い時間、白人も黒人も黄色人種も規模に差異はあっても、世界のあちこちでそんなことがあって、今の世の中があるのかな?と歴史にもうとい自分は想像する。

 タイムマシンが欲しいなあ。天皇制や被差別部落の歴史をどうこう言える知識がないから、UFOに乗った宇宙人(居ればの話だが)のように時代見物に出掛けたいものだ。古めのものが好きなので、未来よりやっぱ過去だな。他人のことより、自分のルーツ探しとか、小さい船で島づたいに大陸や半島を冒険、交易、旅する人とか。
 
 機械の傷あとがつけられる前の景色や、化学物質に汚染されていない、海、山、川、野、湖、湿原、氷河、砂漠、けもの、鳥、魚、植物、人間。魅力がいっぱいだ!!!それにひきかえ、誰だろう1番最初に大久保山に新幹線の駅が欲しいって言い出した人。

 緑豊かな丘陵地を背景にあんなにきれいに広がる田園風景が残されているというのに。栗崎あたりの人達がワセダに協力して、山をゆずってこんどは、その山の脇にエキだって!?財政困難って言われながら、市町村民は多額の負担を強いられる。おいしい思いができる、といって嗤っている人は幾人も居ない。スピードや時間をいえば、高崎⇔熊谷間だけをとってみれば、エキができて5分か10分、性能が落ちることくらいシロートにもわかる。

 ただこうして、毎日を過ごしているだけでも、ろくでもない未来に行ってしまうタイムマシンに乗っているかのようだ。