●谷川岳 一ノ倉沢烏帽子奥壁南陵 10月29日(日)快晴

 参加者 宮脇、竹腰、坂上、松永

  3:50 天神平駐車場発

  7:50 取り付き

 11:30 終了点

 14:30 南陵テラス下

 18:00 一の倉沢出合

 18:50 天神平駐車場着

 前夜、道の駅はなぞの16:00集合、水上インターを下り食事をして天神平駐車場へ。軽く酒を飲んで午後10頃には寝る。翌日、3時起床。松永さんも合流する。

 一ノ倉沢出会いにてハーネス、ヘルメット等を装着。真っ暗の中、リーダの宮脇さんを先頭に一ノ倉沢をつめて行く。宮脇さんを除く3人は谷川一の倉のいわゆる「本チャン」は初めてである。ひょんぐりの滝の高巻きは暗くてちょっと怖い。その先足下がぬかるんでいてICIで買ったばかりのアプローチシューズ(Sportiva Rajas)が染みてきた。

 沢への下降点に到着した頃、幾分明るくなってきた。後続パーティのヘッドランプの灯りがどんどん迫って来るのが見える。今年は雪渓が大分残っているらしい。果たして雪渓を渡れるのか?宮脇さんが偵察で下降。どうやらOKのようだ。懸垂下降でもたついている間に何組かのパーティに抜かれる。皆先に取り付こうと猛烈な勢いで歩いている。雪渓が歩きにくい。雪渓からテールリッジに渡るが、雪渓に口が空いているところもあり気が抜けない。テールリッジ下部にはロープが下がっていたので楽であった。中間部にもロープが下がっていた。初めて眺める衝立岩、一の倉沢を取り巻く岩壁の絶景に感動。テールリッジを登り切った頃、何だかスゴイ所に来てしまったものだ!と感じるとともに無性に嬉しくなってきた。10月末だと言うのに結構暑い。南陵テラス直下のトラバース道はちょっと濡れていていて、歩くのに度胸が要る。南陵テラス1番乗りかと思ったが、先行パーティが1組いた。

 まずは宮脇、竹腰が組が先に行く。続いてトップ松永、坂上が後に続いた。

1ピッチ:松永リード 問題なし。チムニーの手前でピッチを切る。

2ピッチ:坂上リード チムニーを抜けるまでプロテクションが無い。怖くてチムニーが越えられない。「度胸一発!」と行きたいところだが、どうしてもダメ。と、上の方からロープが下りてきた。助かった。これで安心してチムニーを抜けることができた。

3ピッチ:松永リード 簡単でも、難しくもない。

4ピッチ:草付き ロープをつけたまま歩く。

5ピッチ:松永リード。

6ピッチ:坂上リード プロテクションが少ない(2つ)。竹腰さんに追いつく。確保点があまり良くなくてやりにくい。後続パーティも追いついてきた。中央稜あたりでもの凄い落石の音が響き渡った。「あんな落石に遭ったら、ヘルメット被っていてもダメだね。」と後続の人が呟いていて、僕も「そうだね。」と相槌をした。

7ピッチ:松永リード 馬の背 出だしの岩にロープが引っかかり松永さん苦戦。40Mくらいか。一番快適な登攀であった。最後がちょっと難しかった。

8ピッチ: 坂上リードのはずだが、先行の竹腰さんが大夫苦戦をしている様子にリードする気が失せ、松永さんに交代してもらう。登ってみれば、ボルトが沢山あって安心できた。が、A0連発で核心部を超えた。

 休む暇なく、6ルンゼを懸垂下降。2回目の下降の後、ロープが引っかかって下りてこない。宮脇さんが回収しに行く。3回目の懸垂を終え、草付きを歩いて、4回目の懸垂。

2ピッチ目の越えられなかった嫌らしいチムニー下へ。5回目の懸垂で、取り付きテラス下に到着。アプローチシューズに履き替える。テラスすぐ下トラバース道の岩は乾いていたが、宮脇さんがフィックスロープを固定してくれた。おNEWのアプローチシューズは結構フリクションが効いてスキップをするがごとくすいすい下れる。後続のパーティが「日が暮れるぞぉ」とちょっとあせっている。我々も同様。

テールリッジの下降はロープがかかっているので安心、下部も同様。クライミングシューズのままの松永さんは足が痛そう。夕闇が迫る中、雪渓の上をふらふらになりながら、やっと歩いている姿の女性はとても痛々しかった。雪渓を渡りきった頃にはヘッドランプが必要になった。ひょんぐりの滝では真っ暗の中を懸垂下降。ここを通過して一安心。一の倉沢出会いに着いてほっとした。駐車場に到着した頃には係員ももう帰ってしまっていて駐車料金が払えなかった。ちょいとややこしい貴重品入れのある谷川温泉で汗を流し、赤城高原サービスエリアで食事をし、午後1