●北アルプス パノラマ銀座縦走
●山行日、天候 2005年9月17日(土)〜18(日)曇り時々晴れ
●コース等(ルート)
17日 中房温泉6:10 合戦小屋7:42〜7:50 燕岳8:40 大天井岳11:07
常念小屋12:40〜13:00 常念岳13:45 蝶ヶ岳ヒュッテ16:25(所要10時間15分)
18日 瞑想の丘・蝶ゲ岳5:00〜6:30 三股 8:15 (所要 1時間45分)
●参加者 坂上単独
●装備・食料等
トレイルランニングシューズ(片足330g)
消費食料等:水1.3、アミノバリュー500ml、ゼリー状カロリーメイト1個
,カスタードクリームパン1個、メロンパン1個、ワッフル1個、
カリカリ梅2個(全て1日 目、2日目は水、食料補給なし)
ザック総重量約10kg
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穂高連峰 | 槍ヶ岳 |
★前夜 三股登山口へ
前夜9時少し前に自宅発。しゃくなげ荘経由で三股登山口へ。途中狸出没。し
ばらくの間、必死に車の前を走って逃げていた。ヘッドライトに照らされて良く
観察できた。狸も全速力で走ったようだ。とても疲れたに違いない。
12時過ぎ、三股登山口に着くと既に40〜50台程の車。ここで車中泊とす
る。寝ながら、翌日の登山口までどうするか迷った。しやくなげ荘から三股登山
口までは約15km、標高差も約700mもある。下山で三股からしゃくなげ荘まで
走ろうかと思ったが止めた。
★1日目 闇の中のサイクリング、北ア三大急登〜燕〜蝶ヶ岳ヒュッテ縦走
4時前に目が覚めてしまったので、持参したマウンテンバイクで、しやくなげ
荘まで行くことにした。お化けか何か出てきそうな真っ暗闇の中、マウンテンバ
イクで林道を下って行く(やっぱり、しゃくなげ荘まで車で行き、三股からはタ
クシーで車を回収した方が良かったかもしれない。こんな夜道を自転車で走るな
んて狂っている。と思いながら)。道を間違え、登り返す羽目になりバス発車時
刻が危うい、と思っていると今度はチェーンが外れた(やっぱり・・・)。手が
油らまみれになりながらも修理完了。必死でとばす。間一髪、5時15分のバス
に間に合った。三股から1時間15分ものサイクリングをする羽目になった。
表銀座コースの入り口である中房温泉は流石、大勢の登山客であふれていた。
歩き始めしばらくは前がつっかえてなかなか思うように歩けない。が、少しずつ
抜かせてもらい、快調に登って行く。アルプス三大急登らしく、なそれなりにき
つい登りだ。第三ベンチを過ぎた頃には前を歩く人も少なくなった。
合戦小屋で一休みし、燕岳までさらに足を伸ばす。まだ、早い時間なので人が
居なくて快適な山頂。ちょっと肌寒い。走るには背中の荷物(約10s)はちと
重いが、小走りに大天井荘まで行く。まさに稜線漫走である。槍へ向かう喜作新
道を右へ分け、大天井荘へ。この登りもなかなかきつい。2922mの大天井岳
のピークも一応踏んでおく。ここでも独り占めの山頂。 ここまで、ちょっとと
ばし気味だったので疲れが出始めた。この先、常念小屋へは400mほど下り、
そこから再び400mの上り返しが待っている。少し冷えたのかお腹の調子が悪
い。今日のところはここまでにしておこうかとも思ったが、とても混雑した常念
小屋は泊まりたくないので先へ進むことにする。
常念小屋近辺は人が多い。常念岳へ登って小屋泊まりという人が多いようだ。
ここの登りもなかなかつらいところ。山頂は人混みで写真が撮れない。祠だけ
やっと撮ってさっさと蝶方面へ下山する。こちらへ向かう人はほとんどいない。
蝶ヶ岳ヒュッテまでコースタイムで3時間50分。まだまだ先は長い。常念岳
からは再び400メートルほど下る。樹林帯に入り、さらに登り返し。目の前の
ピークへの登り返しの斜面を見たときはうんざり。すでに走る気力は無くなり、
写真を撮る気にもなれない状態。どの辺りで休憩をとったのかは覚えていない
が、腹に食料を詰め込んだら少しだけ元気になり、足が動くようになった。奥多
摩とは違い、アップダウンが大きくとても疲れる。蝶ヶ岳ヒュッテが遠くに見え
たときは幾分ホットしたが、まだまだ遠い。
4時を過ぎて気温が下がってきて寒くなったので長袖シャツを羽織る。泣きが
入りそうなくらいにふらふらになってヒュッテに到着。あまりにも疲れてビール
も飲む気になれず、食欲もわかない。幸い、食事は6時半だ。1時間ほどしたら
体調回復した。ビールも飲めるようになった。うなぎ付の食事はななかのもの。
この小屋は常念小屋に較べると空いていた。小屋到着が遅い方だったのが幸い
し、3人で寝るところ、一人でゆっくりと寝ることができた。
★2日目 下山
前日は疲れて7時半頃に寝てしまったので、4時に目が覚めた。朝食は早いも
の順。ご飯が良く炊けていておいしい。山小屋の食事もなかなか立派なものであ
る。今日は下るだけ。
蝶が岳はヒュッテのすぐそば。ご来光の後、あまりにも穂高連峰、槍の眺めが
素晴らしかったので1時間以上も長居してしまう。下山はのんびり降りるつもり
だったが、すぐに樹林帯に入り、つまらないので、走ってしまった。休むことな
く1300mをノンストップで三股まで降りた。三股から登って来る人も多かっ
た。駐車場は満杯で、林道脇に駐車してある車の列が、がかなり下の方まで続い
ていた。しゃくなげ荘へマウンテンバイクを回収しに行き、温泉に浸かって三才
山トンネル(小諸から高速)経由で午後1時半頃には熊谷へ着いた。