実施日:4/17日曜日

天候:快晴

参加者:石川敏朗(単独)

目的:白髪門から谷川岳の姿を楽しむ

 

概略行程

3:30 自宅発・花園IC・関越高速・水上IC

5:15/5:23 白髪門登山口・西黒尾根正面・マチガ沢正面・松ノ木ピーク・10:09白髪門山頂・西黒尾根正面・13:14登山口

15:30 自宅

主要装備

アイゼン(12本爪)、ピッケル、ラッセルリング、合羽上下、ツェルト、7mm×7m×2、カラビナ若干、カメラ、三脚、トランシーバ




      

感想等

前夜はPUMPでの11aクリアの興奮が冷めず寝付けない。

始まりはまだ20世紀、1999年のちょうど今ごろだった。初めてとりつく人工壁はそれこそとりつくシマもなく、毎週通ってもトップロープで5.9が登れるようになるのに一月以上かかった。なんとか10aがリードできるようになったところで転勤。PUMPに行き始めても10a10bがせいぜいの時期が長く続いた。

一昨年、なんとかしようとスクールに通ったが10cどまり、昨年も集中的に通ったものの10dがやっと。年末には11aまで後1歩に迫ったものの、年明けそうそう膝をいためてしまい復調するのにこれまでかかってしまった。

しかし、やっとの思いで10dをクリアした直後、何の気無しにとりついた11aは2トライであっけなくクリアしてしまった。

さぁ、今度は何処を登ろうか、外も沢山行きたい、アルパインもいいな、でも体力が落ちちゃったから鍛えなおさなくちゃなぁ…。思いは尽きることなく、夜は過ぎていった。

いつのまにか眠ったらしく、時計を見ると3時間近だ。

なんだかだるいが動き出す

まだ興奮しているようで、運転していてもほとんど眠気を感じない。

4:30頃下牧パーキングエリアで休憩。前夜に用意したコーヒーとパン、一口サイズのインスタントうどんで朝食。

水上ICを降りると道路脇にはずいぶん雪がある。

土合駅まで行くと雪に囲まれた駅前広場には多数の車がひしめいている。

空きスペースが無さそうなので白髪門登山口まで行ってみると、駐車場入り口(当然駐車場も)は完全に雪の下。路肩の歩道部分に空きを見つけて駐車し行動開始。

最初の1歩から雪の上を歩き始める。

雲一つ無い。 良い天気だ。

雪上の明確なふみ跡をたどって登り続けると左側に西黒尾根が見えてきた。

しばし休憩。デジカメで写真を撮る。

さらに上るとマチガ沢の正面に出た。

ここで三脚を取り出し久しぶりに6×9カメラ(よく観光地の写真屋さんが使っているアレです)で撮影。

ついでに、80mm-200mm望遠ズームレンズをつけた35mm一眼レフで拡大写真を撮る。

どちらのカメラそれに露出計も久し振りなので、なにかギクシャクしてしまい不安だ。

ちゃんと写ってるかなぁ。

そこにやってきた二人組みの話を聞いていたら、年長者はかつて一の倉沢で救助の経験もあるとか。岩ばかり攀じ登っていて白髪門は初めてとのこと。一昨年、あの高田さんが奥穂は初めてだったのを思い出した。

どうやら若年の方はまともに雪のある山は初めてのようで、年長の方がいろいろ指導しながら上っていた。

「つま先はしっかりけりこまないと、前爪のあるアイゼンで硬い氷の斜面を登るようになったとき中途半端にけりこむ癖がついて危ない」というのはなるほどなぁと思ったが、「足音が大きいのは体重移動が下手だから」というのに続いて、「目の前にオネェチャンが歩いていてパンツが見えてたら足音をさせないでついていくだろう」というのには笑ってしまった。雪はまだ固い。登る分には問題無いが下るときにコレではつらそうだ。気温が高いうちに下らなくては。

松ノ木ピークでは目の前にものすごい迫力で一の倉沢が迫ってくる。

ザックをはじめ、撮影機材を落とさぬよう、大き目のペグをアンカーにし全てシュリンゲで繋いでおいて撮りまくる。

2ルンゼは何処だか探すがなかなか見つからず、滝沢スラブを基準にして見てやっと見つかった。上から見下ろしていることもあるのだろうが、まだ積雪で下半分が隠れており、まるで印象が違っていた。

残念ながら水蒸気のせいで大分ぼやけていたが、気にせず写真を撮りまくる。

相変わらず雲一つ無い好天で暑いくらいだ。

気がつくと一時間が経過していた。そろそろ頂上に行ってみるか。

確か頂上直下のほかに、もう少し下には簡単な岩場があったはずだが全て雪の下。

頂上稜線直下の急斜面を登るとちょっと嫌な岩場にたどり着いた。

初めて上ったときは、しばし逡巡したのちに恐る恐る登った場所だが、鎖が付いていた。

のぼりは鎖のお世話になることもなく難なく通過。

頂上に出ると、笠ヶ岳がクリアに見えるのをはじめとして、尾瀬方向、足尾方向の山々、それに当然国境稜線の山々が一望できる。

時刻が遅く、モヤに煙っているのが残念だ。早朝だったらクリアに見えるはずなんだが…。

下りは雪がやわらかくなったが、ずぼずぼ足が沈むほどではない。しかし急斜面では崩れて止まらない。まったく嫌な状態だ。

狭い尾根上のため気が抜けない。

そんな状態でやたら尻餅をついてしまった。

疲れてるなぁ。体力も無くなってるなぁ。

今シーズンは全然歩いてないもんなぁ。

どうにか登山口近くまで降りてくると高田さんのようなすごいあごヒゲをはやした人が座ってる、と思ったらでっかいカモシカだ。逃げもせずこっちを見ていた。

間もなく川を渡って登山口にもどった。

いやあ疲れた。

これにて、本日終了。