食料計画について 高田 兵庫
C1からC2への登り
今回のワスカラン登山の食料を計画するにあたって、アンデスの山に幾たびも登りにきている丸山さんの意見を聞き、ほとんどの物が麓の町、ワラスで手にはいるとのことなので、隊の方針として、できるだけ現地で食料を調達し、現地のものを食べるようにすることを主眼にした.ただ、カレーのルーとか、アルファ米など、ペルーでは入手しにくいものは、日本からもっていくことにした。
また今回、イシンカ谷での高所順応登山を経て後の、ワスカランの登山では、ポーター、ガイドで7人になるので、ポーターはポーターで自分たちで食事を用意し、自分たちで作ってもらうこととし、食料の購入はポーター達と共にメルカド(市場)を回った.
他に行動食用として(食料担当の個人的な好みもいれ)カップ入りのフルーツゼリー100個を日本から持っていった.1個120Kcalほど、100円ていど.これだけで20kgの重さになり、リマからワラスへのバス料金のオーバーチャージ等を考えただけでも、持ってこなくても良かったかと思われたが、疲労時でも食べやすく、おいしいと好評だった。
行動食用として、現地で購入したものは、パン、ビスケット、キャンデイ、オレンジ、リンゴ等で、ドライフルーツも多種類あったので、つかってもよかった。また、パンにつけるジャムや蜂蜜の小さなチューブ入りのものがあればよかった。
日本から持っていった食料
アルファ米赤飯10食、アルファ米五目飯10食、アルファ米山菜おこわ10食
個食用(1カップ用)スープ 30袋
フルーツゼリー 100個
カレールー60皿分
イシンカ谷用購入食料 7人 4日分 ワラス市場
パン(朝食用3個、行動食用2個)120個 19ソーレス(約600円)
米 3kg 肉(ハム)2kg, 玉子20個、ジャガイモ5kg, タマネギ2.5kg, ニンジン1kg,
オレンジ6kg, リンゴ4kg, キューリ、トマト、カリフラワー、ブロッコリー、レタス、セロリ、レモン、ニンニク、ショウガ。
砂糖2kg, 塩、しょうゆ、こしょう、茶、バター、ジャム。
使用ガソリン2 L コンロ2台
ワスカランでの食料 13日〜19日
私達の食事は、朝はパン、スープなど、昼は行動食、13日と19日の晩はカレー、飯、サラダ、中の5日間の晩はアルファ米にスープなどを予定し、市場でパン360個、オレンジ、リンゴ各45個、肉、野菜、キャンデー等を買う。特にポーター達は、自分たちの食料の購入にあたり、勝手を知っているだけに、私達の買わぬ各種のシリアルやオートミール、インスタントラーメン、スパゲテイ等買込んでいた。ラーメンも意外にうまく(東洋水産 USA工場製)ポーター達は50個買って持っていったはずだったが、これがなくなっていたのは残念だった。
使用ガソリン 約10L コンロ4台
ガソリンストーブについて
ペルーでは登山用の小型ガスボンベが入手しずらく、ガソリンストーブを4台持っていったが、1台は出国のさい、タンク内のガソリンの匂いが強くて持ち出せなかった。このため帰国時にはタンクの中までよく乾かして、におわないようにしたのだが、リマの空港で3台とも没収されてしまった。航空会社の、持ち込み禁止品のポスターの真ん中に、アウトドアー用のガソリンストーブの写真が載っていた。新品をもっていくしか方法は無いのだろうか?
ガイド、ポーター、ブーロ、アリエロ等の費用
ポーター 1人・1日 30 USドル
ガイド 1人・1日 100 USドル
ブーロ(ロバ) 1匹・1日 5 USドル
アリエロ(馬方) 1人・1日 10 USドル
6人のサムライ(ポーターたち)