目的地:谷川岳一の倉沢衝立岩中央稜

登山期間:2004年6月5〜6日

参加者:宮脇、森田(記)

ルート及びコースタイム:

5日 20:30勤労会館 23:00一の倉沢出合駐車場

6日  3:30起床 4:20出発 5:30取付 7:00登攀開始 10:00終了点

   11:00下降開始 15:30出合着 16:30ユテルメ 19:00勤労会館

霧の一ノ倉沢 衝立の頭にて 衝立前沢の下降

概説:

週末は熊谷さんたちと、岩場とパンプでフリークライミングと思っていたが、6/3白子に出張中、突然宮脇さんから携帯で中央稜の誘いがあり二つ返事でOKした。ちょうど、山野井泰史の「垂直の記憶」を読んでいる最中で、力がみなぎっているところでいいタイミングでした。子供の頃、ブルース・リーの映画を見て「アチョー」と言いながら何となく暴れてみたくなる心境といっしょです。今年はじめての谷川岳クライミングとなる。5日は20:30に勤労会館に集合、ベルグに移動し、お互いのロープにマジックで長さのマークを付けた(僕は5mおきにマークを付けたが結構使い勝手が良かった。)あと出発。23:00ごろ出合駐車場に着き、アルコールを少し飲んで寝た。

6日3:30起床、一番と思ったが、もう結構外ではざわざわしており、遅れを取ってしまった。

4:20出発で5:30取付。3パーティーほど待って先行パーティーのおっさんが「クソにいきてー」と言うので、それを聞いて僕がいきなり大をしたくなり雉を撃ってもどると僕らの番でした。あわててビレーをし、7:00宮脇さんリードで登攀開始、以後つるべで登る。どこが核心か分かりにくかったが、垂壁で、ホールドが少なくなり、たぶんここが核心だろうと思われるところの、一カ所ホールドを持つとミシッといい、グラグラする。ほかを探してもあまり良いものが無く。仕方なく、それに体重を預けず、触る程度に持って通過する。いつか、あれを持って落ちる人がいるのではないかと心配する。そこを通過し次のビレー点の前で急に臭くなり、新しいティッシュペーパーが落ちており、まさかと思ったら、その先にゲリピーがあった。隅っこの方でやっていればいいものをルート上である。しかも、ウンチをロープか足で引きずった痕がある。気持ち悪くなって、以後そのことが頭から離れない。ロープにウンチが付かないように注意しながら、頭の中では犯人探しに夢中になっており、以後のピッチはあまりよく覚えていない。たぶん、先行パーティーの「クソにいきてー」おじさんだろう。各ビレー点で弱冠待ちがあって10:00終了点。北稜下山は雪渓が悪いとのことで、稜線に抜けることも考えたが、結構時間がかかりそうだし、雨も降りそうなので、北稜を降りることにする。宮脇さんもお腹の調子が悪く、雉打ちをしていた。今日は僕も含めて、どっかのおっさんといい、ウンの付いた日でした。北稜を懸垂下降中、雨が落ちてきて、気分的にだんだん辛くなってきた。途中の悪いと言われていた雪渓も、宮脇さんの判断で、アイゼンとピッケルを持っていたので難なく通過した。本谷雪渓の手前で、最後の懸垂下降をして、雪渓を下り、出合に着いたのが15:30でした。いつものユテルメに寄り、高速道路パーキングでいつものようにラーメンを食べ、19:00に勤労会館着。いろいろあったけど、結構楽しい1日でした。