目的地

一の倉沢滝沢第三スラブ : 登山期間6月4日

メンバ- 深澤(熊谷山旅会)、 丸山(高嶺会) : 天候 快晴

行程      

5:00一の倉沢駐車場発−7:00登攀開始−15:00ドーム下−16:00終了点−18:00国境稜線−20:00マチガ沢出会

背の低いテールリッジ 一ノ倉本谷 滝沢下部
割れた雪渓 取り付きを求めて 第3スラブ上部

概説と反省

5:00一の倉沢駐車場発。下は雪はなかったがちょっと行くと雪渓になった。テールリッジがやけに低く見える。アイゼンを付けて急な雪渓を登ると滝沢下部。クレバスがいくつか裂けていて岩場への取り付きは拒む。やっと取り付ける場所を探し滝沢下部取付点7:00登攀開始。2ピッチ目丸山が鐙を落とし、途中でリード交代。ピンが豊富に打ってあってA0で登れる。Y字河原から「第三スラブ」少し滑っているところはあるがさほど難しくない。F6の上で休憩。ドームとマッタホーン状岩壁が聳えている。草付きに出てシラネアオイが綺麗だ。草付きから3ピッチ目急に悪くなった。バイルを出して土に打ち込むが岩をたたくことが多い。頼りのない細い木にシュウリンゲをかけてプロテクションを取る。これでは心許なくここで落ちるわけにはいかない。さらにビレー中はブヨがたかってきて堪らない。踏み後もなく右往左往して悪戦苦闘のうち時間がかかってしまいやっとドーム下、雪が残っていた。ドームの登りも鐙ルート、A0で登り16:00終了点。さらに6ピッチ国境稜線に出た18:00。ガチャを片付けマチガ沢出会い20:00。無風快晴、暑さとおよそ30ピッチ体力勝負だ。鐙、ハング、スラブ、それに悪い草付き、多彩な登攀を楽しみ充実の1日であった。

 記録:深澤巧