目的地:一の倉沢衝立岩ダイレクトカンテ

登山期間:6月14日

メンバ- 深澤(熊谷山旅会)、 丸山(高嶺会)   天候 快晴

行程      

5:30一の倉沢駐車場発−7:00登攀開始−12:15ダイレクトカンテ終了点−15:15一の倉駐車場

ダイレクトカンテ ダイレクトカンテ下部


一の倉駐車場発5:30。7:10中央稜の取り付きからアンザイレンしてトラバース。藪をこいでテラス。下に降りてここから「ダイレクトカンテ」1ピッチ目だ。右に回り込んで直上。カンテの下でビレー。2ピッチ目丸山がカンテの下からリードを鐙で登っていく。慣れない鐙登攀、息を切らしてホロー、怪しげなシュウリンゲに命を託する。3ピッチ目をリード。垂壁の高度感は最高だ。抜けたはずのハーケンにしっかりしたボルトが打ってあった。ハングを越えてテンションビレー、腰が痛い。4ピッチ目気合いを入れて登ったら息切れ胸が痛くなり、しばらく元に戻らなかった。無理の利かない体になっている。1215終了点。さらに右にトラバースして下降点。一休みし懸垂下降4ピッチ。略奪点から沢づたいに降りて尾根を越えて前沢。急なところは懸垂し、最後の滝を降りると一の倉の雪渓に出た。15:15一の倉駐車場。

 今回、苦手な鐙ルートの挑戦した。初めての衝立垂壁、手順がうまくいかず時間がかかってしまった。腐ったハーケン、ボルト。特に綻びて風に揺れているシュウリンゲにフィフィーをかけて体重かけるのは神頼みに近い思いであった。今回も快晴に恵まれじっくり一の倉のルートを観察できた。去年ビバークした「2ルンゼ」上部、もっと右にルートを取れば稜線に繋がっている。

 記:深澤巧