乗鞍岳 山スキー:2004年5月2日

メンバー:宮脇、森田、坂上

行程:位ケ原9:00 肩ノ小屋口10:00 乗鞍岳11:40〜12:30 三本滝14:15
 

昨夜は三本滝の駐車場にテントを張って泊まった。翌朝5時半に起きるが、バスは8時18分なので時間はたっぷりある。いつになくのんびりした朝の準備を終え、8時前にバス停にならぶ。山スキーヤーの中にはビーコンを装着している人達が目立つようになってきた。雪山にいく者の標準装備になりつつあるのだろう。バスは20分ほどで位ケ原に到着した。

9時に位ケ原を出発する。道路から出るとすぐにスキーを履き、ビーコンのスイッチを入れて登高開始。最初から板を背負っている人達も沢山いた。天気は申し分のない快晴で、気温も高く半そでのTシャツでも良いくらいだ。

歩き始めて1時間。車道との接点(トイレのあるところ)に着く。この先からが本格的な登りとなる。朝日岳と蚕玉岳との鞍部をめがけて登りだす。私はスキーアイゼンを取り付けるが、これを付けるとクライミングサポートを使えなくなり、ふくらはぎが辛くなり結局、途中から板を脱いだ。

段々風も強くなり、寒くなってくる。ここの急斜面が一番苦しいところだ。やがて稜線にでるが、そのまま蚕玉岳に移動してから休憩をとる。ここに板とザックをデポしてピッケルだけを持って山頂へ行く。ここは悪いのかと思っていたが、そうでもなく特にピッケル、アイゼンは必要なかった。

山頂での記念写真を撮った後、早々にデポ地に戻る。いよいよ大滑降の開始だ。朝日岳と蚕玉岳の鞍部から斜面に滑り込む。雪面は荒れており、滑りにくかったが思ったよりも板はよく回ってくれて快適な滑りができた。急傾斜のカールを降りきったところで1回目の道路横断だが、ここはまだ除雪されてないので、通過に問題はない。ここで下降ルートは直進と右とに分かれている。

ガイドにあった通り直進するが、2回目の道路の横断するところで、道路が除雪してあった為、左から巻いているトレースに従った。しばらくは、緩傾斜の中を順調に進むが、高度2450mまで降りたとき、除雪した道路に突き当たってしまった。雪壁は4〜5mもあるので降りることができない。先行者のトレースは道路に沿って右へ右へと逃げている。我々もそれに従うが、やがて対面の斜面(こちらが正規のルート)に移れそうなところに出たので木に補助ロープを固定して一人ずつ降りて道路を渡った。

再びスキーを付けて滑降開始。幅広い切り開きの中を通過する。一度も登り返しがないルートは助かる。それにしても、ルートは長い。滑っても滑っても終わりがないという感じだ。スキー場のリフトが見え出す。その右側をなおも滑降すると除雪された道路を2回横断すると、あとは最後の一滑りで三本滝のバス停前に着き、今回のツアーの終了となる。