浅草岳 山スキー:2004年4月11日

メンバー:宮脇卓士 島田進

行程:浅草山荘6:00 浅草岳11:20 浅草山荘12:55

前の晩に浅草山荘の近くにテントを張り、夜遅くまで昔登った山の話で思いっきり盛り上がる。翌朝6時に浅草山荘の駐車場を出発。すぐにスキーを履くが、友人のSはスキーをザックに取り付けて歩き出した。後続のパーティーも多くはショートスキーをザックに付けて登ってくる。

樹林帯の登りで汗をしぼられ、やがてムジナ沢に入る。沢に入ると沢沿いに下りてくる風が気持ち良い。雪の量はまだ豊富で、スキーでなら沢芯を歩いても問題はないようだ。

栃木から来られた年配の方達と一緒に休憩する。私と同じ兼用靴(ノルディカfun)だったので、足の当たりや靴ずれはどうですか?と訊くと、皆さんも苦労されたとのことだった。

標高1100mのあたりで地図に出ている滝を左岸から巻く。ここを過ぎると二股になるが、その少し手前から右岸に上がり、急な斜面をスキーをかついで登る。尾根に出て展望が開けてびっくり!すぐ北側にのびている夏道コースの尾根には、山スキーヤーや登山者が数珠つなぎになって登っているのが見えるではないか。大きなツアーだろうか?

それだけではない。スキーヤーをヘリコプターで浅草岳へのピストン輸送しているらしい。その音がうるさくて、静かな山行を楽しめる筈だったのにと友人とぼやく。やがて夏道コースと合流すると、先ほどの大人数の列の中に吸収されるが、山スキーヤーとつぼ足とが混在しているのはいいとして、中には長靴で登っている人たちもいて驚かされた。

山頂に到着してみると、案の定の混雑状態。100人ではきかない人達でごったがえしている。おまけに山頂の肩では、ヘリコプターがスキー客を降ろしているところで、このヘリの音も耳ざわりでうるさい。げんなりして休憩もとらずに山頂を後にする。

肩まで降りてゆっくり食事をとる。晴れてはいるが春特有の水蒸気の多いもやっとした天気だ。いよいよ滑降だ。まだまだ登ってくる人達を避けながら、前岳は右側から巻き、1484mまでのやせた所は慎重に通過する。

やがて夏道コースを分けて元の尾根に入り、ころあいをみて南側の谷に滑り込む。友人のSと一緒に滑るのは10年ぶり位だが、相変わらずうまく、本当にきれいに滑る。ムジナ沢に降りると今朝一緒に休憩した人達が休んでいた。下手なところをモロに見物されてたわけだ。

ここからは、もうひたすらトラバースの連続で、ムジナ沢を滑降する。長いトラバースの後、沢筋から樹林帯に入り、なお暫く滑り、もう足がもたなくなる頃国民宿舎が見えた。やれやれとの思いで駐車場裏まで滑りこんで今日のツアーを終了した。