年月日 04年4月24,25,26日

天候 24日曇り時々雪、25日晴れのち曇り夜雪、26日晴れ

メンバー 蔵前勝也(FYAMA)、大野(FYAMA)、園

行程 (往路宇都宮発22:30→浄土平着25:30)

24日=グランデコスキー場リフト終点(9:30)〜西大巓(11:25/11:50)〜西吾妻小屋(12:35/12:50)〜西吾妻(13:10)〜天狗岩付近(13:50)〜中大巓手前のコル(14:15/14:30)〜中大巓(14:50/15:10)〜東大巓(16:55/17:05)〜東大巓山頂直下の藪(17:15/17:25)〜継森手前のコル付近(17:45)幕営

25日=継森手前のコル付近(9:15)〜継森(10:30/10:55)〜1933の次の小P(11:45/12:15)〜中吾妻(12:50/13:30)〜大倉川(14:35/15:45)〜谷地平小屋(16:45/17:30)〜鎌沼付近のビバーク地(22:30)

26日=ビバーク地点(5:30)〜浄土平(6:30)

24日)4月末というのに粉雪が舞う中、グランデコスキー場トップからシール登行。5センチほどのパウダーに覆われたカチカチに凍った急斜面はエッジが効かず汗をかきながら西大巓へ。稜線上は濃いガスに覆われ、コンパスと高度計を駆使した計器飛行。20-30mの視界の中、西吾妻、天狗岩を経由して中大巓まで無駄ヅモなしで到着できて大満足。中大巓での休憩中ようやくガスが晴れ、有視界飛行となった。シール不要のウロコ板の蔵前さんは人形石の先の斜面で最高のパウダーを満喫。シールの我々は指をくわえて眺めていた。

東大巓山頂でようやくシールを外して継森とのコルまで滑降したが一瞬で終わってしまった。コル手前で幕営。

25日)継森のコルは深い森と複雑な地形で現在位置の特定不可。コルを西進して北斜面にぶつかったらそれを登るというおおざっぱな戦略で継森の北尾根に乗った。継森と中吾妻は夏道もないし、スキールートでもないと聞いて楽しくなった。中吾妻からは約330mの滑降。山頂から北東へ伸びる沢状の樹林帯を1600まで降りて、そこからトラバース気味に谷地平に向う。昨日と打って変わった重くて深い雪と急斜面でろくにターンも決まらない。蔵前さんは東の尾根に逃げたようだった。このころから大野さんの疲労が著しく倒れると起き上がることも難儀そうで心配になる。随分と時間がかかって先に降りた蔵前さんに心配を掛けてしまった。明るいうちに浄土平に着けないことがはっきりしたので、大野さんには避難小屋で1時間ほど休憩を取ってもらい、その間に蔵前さんが姥ケ原まで先行し、空身で降りてきてもらうという作戦を取った。

蔵前さんのトレースを正確に辿っていくうちに陽が落ちヘッデン行動になった頃、蔵前さんが戻ってきてくれた。

疲労困憊の大野さんには気の毒だったがビバークもできない急斜面を励ましながら何とか登りきってもらい尾根に出たのが21:20.尾根上は強風と雪の嵐状態。

22:30までがんばったが、これ以上の行動はあまりに気の毒なのでビバークを決定。一瞬の電波状態を捕らえて家内と熊谷さんにTELができてよかったが、家内怒る!

大野さんの凍ってアルファ米状態になった2個のおにぎりを雑炊にして分け合った。

26日)歩き始めて10分で鎌沼の木道に、1時間後には浄土平に無事到着。

会社を休んだ不良中年3人は朝の8時半から温泉と朝酒でノンビリ過ごした。