越後三山・八海山

平成15年9月14日
CL.山田耕一
  山田律佳・瑞穂・守門 鈴木健司・しげみ・千遙
記/山田耕一
 7月に守門村に行った帰りにお米を買いによった農家の人から、4歳の子供を連れて八海山に登った話を聞いて、この計画は始まった。
 「ロープウェイ、使えばすぐだよ。鎖場? 4歳の子供でも大丈夫だったなぁ。」
 「・・・ホント?」
 朝5時過ぎに家を出発し、ノンストップでロープウェイ乗り場に到着。無事に始発に乗り込んだ。到着後、当然あると思ったトイレ、水道がないことに愕然とする。幸い埼玉から持ってきた水が4リットルあったので水場まではそれで間に合わせることにする。やっぱりとりあえずは水筒は一杯にして持ってくるべきですね。
 まずは出発前に記念撮影。
出発前の記念撮影
 ロープウェイを降りたところは公園になっている。何でもNHKの朝の連続テレビ小説のロケが行われた所だということで観光スポットとなっているらしい。その一角に避難小屋もあり鐘がある。避難小屋はとてもきれいで清潔な感じがする。ロープウェイに間に合わなかったら、ここに泊まろう。
とにかく子供は鐘が好き!
 歩きやすい気持ちの良い道が続きます。途中、本日の目的地の薬師岳山頂が見える。あんなに遠くまで行くのか・・・遙か彼方のように思えた。それにしても人が多い。気をつけていないと後ろに渋滞の列が出来てしまう。気を遣いながら登るのは疲れる。
遙か彼方の薬師岳
 雨池が小さく見える。こうして眺めてしまうと行ってみたくなるものだ、というのは私だけだったかも・・・。それにしても良く登ったなぁと感心する。子供たちもとても良くがんばっている。
森の中にひっそりと佇む雨池
 女人堂の小屋が高いところに見えると緩やかだった登りがきつくなる。数カ所の梯子と鎖(実際にはほとんど掴む必要のないものだった)、ほんの一踏ん張りで女人堂前に躍り出る。本や記録に書いてあるとおり女人堂もきれいな避難小屋である。ただ、トイレが玄関の所にあり、ちょっと臭い。一階には神棚がど〜んとある。心強いと感じる人もいるのかもしれないが、私は暗闇では遠慮したいと思ってしまった。
最高の休憩地−女人堂−
 女人堂から少し登ると水場の祓川に着く。ちょろちょろという感じの流れで濁りがちではあるが、少し登ればきれいで旨い。この後の長い鎖場が出は、守門にハーネスをつけて確保した。20メートルロープで2ピッチ、40メートルぐらいである。しかし、娘たちはさっさと登ってしまい、守門もこちらが支点を作っている間にまだかまだかと大騒ぎし、ほとんどロープが意味をなさないようなスピードで登ってきた。
 鎖場を登り切ったところが薬師岳山頂。千本檜小屋は鼻歌で行けそうであるが、実は間にギャップがあり意外と険しい。
登ったなぁ!
 女人堂の下の梯子。このあたりは傾斜が急で下りには少々気を遣った。意外に守門の足取りはしっかりしていて安定感がある。それにしても長い鎖場では渋滞が発生していて驚いた。山で列作るなんて・・・。
成長ぶりが窺える守門の梯子の下降
 ロープウェイの乗り場についてからはアイスを食べたりして公園でしばらく遊び、ゆっくりと下りのロープウェイに乗り込んだ。
 その後、五十沢温泉で汗を流し(岩風呂が混浴で女性にはくつろげない風呂であったようだ)、さっぱりしたところで八海山泉ビール園へ向かった。自然の中にある静かな雰囲気の中でゆったりと食事をして疲れを癒した。
 なかなか大変な山行であったが、最後はすっかり良いことしか覚えていないのでした。


【コースタイム】
9/14
ロープウェイ山頂駅8:20〜女人堂9:50〜薬師岳山頂11:30(1時間10分休憩)〜女人堂14:00〜ロープウェイ山頂駅15:30