目的地:谷川岳烏帽子沢南陵登攀(山遊倶楽部)
登山期間:2003年7月25日〜27日
参加者:森田、佐藤(山遊倶楽部プロガイド)、町田、石井、田島(以上アシスタント、あゆむ山の会)、その他2名

6月21日の二子山中央稜岩登り講習会に引き続き山遊倶楽部にて谷川岳烏帽子沢南陵登攀の計画があったので参加する。自分としては、初めての本チャンとなる。

ルート及びコースタイム
25日
 22:00 大宮出発  2:00 一の倉沢駐車場着
26日
  5:00 起床  6:30 一の倉沢出合発  7:15 テールリッジ取付  8:30 一の倉沢出合着
27日
  3:20 起床  4:45 一の倉沢出合発  5:30 テールリッジ取付  
7:15 南陵テラス  7:45 登攀開始  10:15 終了点  
10:30 懸垂開始  12:40 南陵テラス  15:30 一の倉沢出合着
  16:45 一の倉沢駐車場発  20:00 熊谷駅着

25日は現地駐車場に夜中の2:00に着き、それからテントを張り、缶ビール2本飲んで3:00ごろ就寝。雨が降っており翌日を心配する。

26日 5:00起床、雨は止んだが、いつでも降りそう。各沢は、滝のように水が流れており、岩も濡れていそう。とりあえず出かけてみる。雪渓を登り、テールリッジに取り付いたところ、やはり濡れており登山靴ではぬるぬる滑るため引き返す。先行したパーティーもいたがやはり、引き返してきた。この日は1人も登攀している者はいないようである。この日は、停滞と決め込み、アルコールとおかずを買い込み、昼間から半日宴会。このころから、日も照り、壁も乾いてきた。明日が楽しみ。

27日 3:20起床、快晴、4:45出発、雪渓の崩壊する音がした。途中雪渓に前日に無かったクラック発見、かなり緊張し通過。安全のためガイドの判断によりテールリッジ取付からクライミングシューズに履き替える。南陵テラスでは、先行パーティーは4組程度。後ろを振り返るとまるでアリの行列のように続々と登ってくる。他のルートと比較しても、一番人気である。順番待ちしていると、高田さんが来た。みどり会の面々と来られたとのこと。僕ら素人と違い、さすが貫禄があった。
断末魔の様な叫びが聞こえたので振り返ると隣の中央カンテでトップが墜落していた。自分の叫びのように感じ手から汗が出る。
7:45登攀開始、7人パーティーのため、3、2、2の3組に分かれる。森田はトリ。1ピッチ目は上部チムニーが核心。若干濡れているので、スタンスが滑りそうで気持ち悪い。その後、特に難しいところは無いが、最終ピッチの垂直フェースも濡れており、恐ろしいので、ヌンチャクをつかみA0となる。10:15終了点、懸垂下降して12:40南陵テラス着、テールリッジをアシスタントがロープをフィックスしながら下るが、他のパーティーは使用していないようだ。落ちるか落ちないかは紙一重のようで、怖い。雪渓ではアシスタントが先行しクラック沿いを通過した後、雪渓下の状態を確認し皆が渡る。かなり薄いブリッジもあり、判断を間違うと沢へ転落間違いなし。雪渓を下るときが一番緊張した。一の倉沢はアプローチが悪いというのがよく分かった。ガイドの説明では今年はもう雪渓は使えないだろうとのこと。15:30一の倉沢出合着。
今回の山行で感じたこと:谷川岳一の倉沢は恐ろしい。今後行くかどうか(また、アルパインをやるかどうか)は、よく考えよう。