参加者:深澤巧、高田兵庫、石川敏朗
目的:前穂高岳北尾根登攀
天候:快晴・微風
概略行程:(着/発)

4/26 勤労会館(18:00)・食料購入・花園(高速道路)佐久・松本・沢渡駐車場(22:20)
4/27 沢渡駐車場(8:15)・上高地(8:50/9:00)・明神(9:40/9:50)・徳沢園(10:34/10:44)
・ 横尾(11:45/12:27)・本沢出会手前(13:30/13:35)・1690m?(14:27/14:35)
・2150m?(15:22/15:30)・涸沢(16:00)
4/28 涸沢(5:55)・5・6のコル(7:19/8:00)・3・4のコル(11:00)・前穂(14:10/14:40)
・ 奥穂(17:25/17:35)・白出のコル(18:18)・涸沢(19:20)
4/29 涸沢(7:55)・横尾(9:20/9:50)・徳沢園(10:40/10:55)・上高地(12:10/)

主な装備:
共同装備:9mm×50m(2本)、テント、ツェルト、ランタン、コンロ、
   ビール3リットル、日本酒2リットル他
個人装備:12本爪アイゼン、ヘルメット、ピッケル、バイル、カッパ上下、目出帽、
   シュリンゲ、カラビナ、確保器具、行動食、その他
感想など
(4/26)沢渡まで
  夕刻のため花園まで若干車が多かったくらいで一切渋滞なしで到着。
  刺身、蒸鳥サラダ等で宴会後、午前0時過ぎに就寝。
(4/27)涸沢まで
  車を止めた場所(村営第一駐車場)が、沢渡・上高地往復便の出発点だった
 ため、待たずに乗車し、上高地へ。
  丁度開山祭当日とあって、観光客で大賑わいの中を歩き始める。
  例によって、超人二人はすぐに視界の彼方に消えてしまった。明神、徳沢園、
 横尾と快適に飛ばし、大休止の後涸沢へ向かう。つり橋を渡ると次第に雪が多
 くなり、一時間ほど進むとスノーブリッジ末端の向こうに北穂が見えてきた。
  絶景。二人に遅れを取っていることも忘れて写真を撮った。
  小休止の後、すさまじいデブリで埋まった本谷出会いを通過し、いよいよ涸
 沢に入る。このあたりからデブリの急斜面を登る。気分だけはヒマラヤの氷河歩きだ。
  重荷と急傾斜でヘロヘロになってテント場到着。一人高田さんだけが元気を
 もてあまして走り回っている。
  ヘリポートや雪崩の関係か、幕場はかなり狭くすごい人口密度。
(4/28)登攀
  昨日の疲れを残しながらも、快晴・微風の中、快調にスタートしたが、いき
 なりの急登できつい。やっとの思いで5・6のコルにたどり着き、靴紐を締め直
 すなどした後スタート。
  5峰(K級):石川の「こっ、怖いです。」の一言でザイルを結ぶことにな
    り、高田・石川・深澤の順でコンティニュアス。赤面。
    どういう訳か、ほとんどの先行パーティーが休んでいて追い抜いてしまった。
  4峰(L級)
    第1ピッチ:深澤リードといっても、中間支点なしのためコンティニュアスに近い。
    第2ピッチ:高田リードで遅い先行ペアを追い越す。これで先行者がいなくなった。
    第3ピッチ:下り 深澤・石川先行でコンテニュアス。
      3・4のコルに着てみれば、先行者の影も形もない。
  3峰(L級)
    第1ピッチ:深澤リード 左側を登攀。フェース状からチムニー更にト
      ンネルの中で終了。トンネルに入り込む直前ではチムニーに雪が詰
      まっており、深澤さんの登った跡のステップに乗ろうとするが次々
      に崩れてしまい登りにくい。
       ズルッと行くたびに思わず悲鳴を上げてしまう。
       高田さんはバックアンドニー(で良かったですか?)で登ったと
      のこと。流石。
    第2ピッチ:深澤リード チムニー伝いにトンネルから出る
    第3ピッチ:高田・石川リード 少し怖いトラバースの後、チムニーを
      越えて3峰山頂到着。
  2峰(L級)
    第1ピッチ:深澤リード 中間支点は設けたものの、ほとんどコンテェニュアス。
    第2ピッチ:高田・石川先行⇒懸垂下降(5m程度)
  前穂(L級):深澤リード
  奥穂へ:ほぼ一般コースをたどった。
     幸いほとんどの部分に雪が無く、視界も良かったため、比較的楽に歩
    けた。とは言うものの、前穂までで疲れてしまい、歩くのがつらい。
     なんとか日没前に白出のコルに到着。ザイテングラードは快適な尻セ
    ードを期待していたが、雪が固く、上部では無理。少し下がってからや
    ってみたが、アザができるのではないかと思うくらい尻が痛くなったの
    であきらめて歩く。なんと合羽のズボンがすり切れていた。
  宴会:なんと高田さんはこれまで、前穂・奥穂間の一般コースはおろか奥穂
    山頂を踏んだことも無かったとのこと。いかにもな話で感心してしまう。
     その他もろもろの話で盛り上がったことは言うまでも無い。が、何故
    か明太子味マヨネーズが消えてしまい、マヨネーズ、唐辛子、追い鰹だ
    しその他でスパゲティーに味付け。
(4/28)下山
   雪のおかげで横尾までの下りは快適。横尾小屋の前では5〜6歳の子供がピ
  ッケルで遊んでいた。何処までいったんだろう。
   徳沢園で小休止をはさんだ後はノンストップ。下り坂で一瞬超人達に追い
  ついたが明神の辺りで再び追い抜かれて、見えなくなってしまった。
   上高地でバスに乗る前に食堂で一服。そば等を食べた後バスで沢渡へ。
   10分程度の間隔で出発しており、整理券も不要。
   駐車場からは往路を辿り、渋滞もなく無事帰着。

5峰 4峰を見上げる 4峰2ピッチ目 涸沢にて−1 涸沢にて−2