大島・三原山

平成15年10月3日
山田耕一(単独)
記/山田耕一
 用事があって大島に行くことになった。しかも初日にわずかだが時間がとれることになったので、アプローチにはレンタバイクを使い三原山に登ることにした。
 今回の有力な登山用具、意外に走ってくれた。信号もほとんどなく車も少ないので本当に快適!3時間で3,300円。30分おまけしてくれた。返すときには大島牛乳がもらえる。久しぶりの2輪車でエンジンのかけ方まで教わる始末。ゆっくり走りなさいと何度も念を押される。
海の風とにおいを愉しむことが出来る
 1986年に大きな噴火があり、そのときに流れた溶岩の様子がよく分かる。火口近くの神社は溶岩が避けて流れたということで厄よけ神社として評判が良いらしい。本当に小さな社の所だけ溶岩が避けて流れている。噴火の前はたくさん馬がいて観光客を乗せていたらしい。
描いたような溶岩の流れた痕
 岩派ではないので水や植物がないとストレスが溜まります。ここは溶岩以外はススキばかり。ススキがあることがせめてもの救いです。心地よい風を目でも楽しませてくれます。
光と風の演出家
 こんなものがドロドロと流れてきて民家の近くまできたとか。一体どんな気持ちなんだろう。周りは海ばかりで逃げることもそれほどたやすくはない。本当にすぐそこまで溶岩が来た!という迫力がある。未だに草も生えない・・・展望台にあるパネルの写真を見ていると特撮みたいだ。
噴火の時は真っ赤だったのか・・・
 いたる所にこんなシェルターがある。また観測機器もあちこちに設置されているようだった。まさに活きている火山、三原山である。決して利用するようなことにはなりたくない。
本当にこんなもので助かるのか?
 噴煙? 蒸気が出ているという感じだろうか? 火口と言うよりは“温泉地”という感じである。そういえば噴火後大島ではあちこちで温泉が出るようになったそうだ。小学校のプールの水が温泉になってしまって、改めて井戸を掘りなおしたとか。こんな火山の島なのに、それまでは温泉はなかったらしい。不思議なものである。今では温泉だけでも一日ゆっくり楽しめるほどだ。においは特にしない。
こんな程度なら可愛らしい!?
 本日の最高点。この前もこの後もこんなざらざらした感じの道が続く。味気ない道である。富士山の登山道にすごく似た足裏感覚である。踏ん張る力を吸い取られるようでイライラする。
最高と言われてもピンとこない。
 さすがに火口は迫力がある。しかし、この後行った火口見学道でも底は見えなかった。まあ、何にもないのだろうが興味をそそられはする。どうも普段はなじみがなく、テレビの中だけで見ているので、テレビで見るのとよく似てるなどと思ってしまう。おかしな感覚である。こちらがオリジナルなのに。
火口
 この日は視界は今ひとつ。本来ならば富士山などもよく見えるのだとか。当たり前だが周り中、海だ。時計回りに回っていると右手は火口、左手は海。ずっと変わらない。海上の山である。
海に囲まれているのは不思議な感じだ。


【コースタイム】
10/3
11:30三原山山頂口〜12:10火口一周コース入口〜12:40火口展望台〜火口見学道往復〜13:30三原山山頂口