【 月 日 】03年2月16日
【 天 候 】雪(無風)
【 山 名 】無名峰 (奥日光 南三岳)
【 形 態 】薮雪山
【 ルート】光徳P9:00→光徳沼→1690岩峰ピーク11:30〜50→岩峰北西の凹地→
先の鞍部付近→南東に下→逆川→光徳P16:00
【 地 図 】1/25000 男体山
【 参加者 】Kさん、Nさん、園 (NIFTY FYAMA ALP)

三岳とは奥日光切込湖の南側に東西に連なる3つの1900mクラスの山を総称して言う。この三岳と鞍部を挟んだ南側には1700mほどの無名峰が点在している。Nifty藪山族は便宜上前者を北三岳、後者を南三岳と呼んでいる。いずれも地形図に現れない沢、尾根、小ピーク、凹地が複雑に入り組んでいる上に密生した針葉樹のために視界は効かずルートファインディングの難しさは1級、更には密生する藪のため積雪期にしか登れないという藪山である。当然登ったという記録もNifty以外ではお目にかかったことはない。こんな三岳に惚れ込んだメンバーが4・5人居て、地形についてあれやこれやと議論が絶えない。今回彼らも未踏の岩峰と地形図での同定にも議論が残る謎の凹地を目指した。

小雪の降る中、K,N両氏と共に光徳牧場の柵沿いのクロカンコースを使って逆川を渡り、逆川の右岸沿いとなるコースを離れて針葉樹の急斜面を直登する。幸い雪はクラストしていて難儀なラッセルはない。地形図上では単に北西を目指せば尾根に出るのであるが、歩きやすい小尾根や沢に導かれ西へ西へと向かってしまう。Nさんが何度となくコンパスを使って北へと軌道修正をする。体力的に二人にかなわない私は地形図を確認する時間的余裕がとれないうえに、地形図と実勢のギャップにすぐに読図ギブアップ。(読図自体もさる事ながら、地形図の取り出し、収納という単純作業すら遅いのだから情けない。)
1570付近では読図ベテランの二人も現在位置の確信が持てなくなっていた。GPSで調べようかと言う私の提案は即座に却下。それじゃ興ざめと言うNさんの巧みなルーファンに付いて進んで行くと見事に目指す岩峰の基部へ出る事ができた。
頂上直下の狭いテラスでスノーシューやザックをデポし、ちょっと怖い痩せ尾根を藪と格闘して10mほど登ると頂上だった。辿り着けるかすら分からなかった岩峰だったが、登ることまでできて皆大喜びだ。

次は岩峰の北西にある草マークの凹地を探し、1703の東側を通って光徳へ戻ることにした。岩峰の北の急斜面を凹地へ向かって降るのはちょっと怖いので、一旦東尾根を下り1698との鞍部を形成する小さな沢を北西に進むが藪に阻まれ思う方向には進めない。Kさんのルーファンでいい加減歩いても目指す草の凹地は見つからなかった。そうこうしている内に沢形もあいまいになり、どうやら1703に連なる尾根に出たようだ。地形図の草地は密林に呑まれてしまったのではないかということに落ち着いた。本降りになった雪を避け林の中で昼食とする。余裕の二人はビールにバーボンお湯割りであるが、現在位置に確信が持てない私は無事帰れるのかどうかとっても不安。(でもビール1杯とバーボン2杯頂いたら気が大きくなりました。)

帰路はトップを勧められるが、そんなことができる訳もなくNさん、Kさんの交互のルーファンで、一部リングワンデリングしているのではないかと三人とも内心心配になった場所もあったが、結局迷う事無く今朝来た逆川のクロカンコースに出ることができた。

体力、読図能力、チャレンジ精神いずれも課題を残した山行だったと反省。
次回はTOPやります!