参加者:石川敏朗 単独

目的:源次郎尾根から剣岳登頂
形態:テント泊縦走?
日程・経路:

8/9 昼休み、地の利を生かして水道橋のサカイヤスポーツまで地下鉄でひとっ走り。9mm x 50mm ザイル二本を買って来
 た。職場の上司に見つかってしまい、大変な山登りをしていると誤解されてしまった。
 夜ザックに詰めて背負って見るが、あまりの重さに予定通りの8mm x 30m二本に戻す。同時にシュラフも荷物から抜く。
 夜、山旅会の掲示板を見ると明日(8/10)加須に行くというメッセージがあり一日遅らせようかとも思うが、いつものように
 連休開始とともに出発することにする。

8/10 行田駅(6:12)>信濃大町駅(10:40)>扇沢(11:15) >室堂(13:10)>雷鳥平(13:51)
 日ごろの疲れが出たのか、寝不足か、雷鳥平でバテてしまい泊まることにした。羽毛下着とシュラフカバーを寝袋の代用
 にしたが、グランドシート無しだとちょっと寒い。

8/11 雷鳥平(11:40)>剣沢(14:30)
 ゆっくり昼近くまで寝て、剣沢へ移動。休養十分で快調。 途中腕時計の電池が切れて標高・時刻ともに不明に。
 剣沢についてからはラジオの時刻表示で時計の代用。 途中から雨で衣類がぬれてしまったが、そのまま着ていたら
 なんとか夕方までに乾いた。 今夜はザックとザイルをグランドシート代わりにして快適に安眠。

8/12 剣沢(6:00)>源次郎尾根取付(7:00)>剣岳山頂(13:00) >一般コース>剣山荘(16:00)>剣沢(17:00)
 昨夜の雨で岩場がどうなっているか不安だったが、表面がざらざらしているうえに水はけも良く手足のグリップはばっち
 り。新調した靴も快調。
 熊谷さんの忠告どおり、終始左側のブッシュを登ったため落石は(少なくとも自分が落としたのは)皆無。
 取り付きで、ガイド付の四人組みが登れなくて立ち往生しているのを尻目に先行させてもらい得意満面。その後も初心者と
 経験者のペア二組がやたらとザイルを出しながら時間をかけているのを追い越してまたまた鼻高々。
 それにしても、ザックの雨ブタがブッシュに引っかかって煩わしい。サブザックを持ってくれば良かった。
 主稜線のコルから先のルートを探してもたもたしているうちに最初の四人組に追いつかれて、一峰頂上の少し手前で抜かれて
 しまった。この辺りから疲れが出始める。同時に霧が濃くなり視界も悪くなる。さらに第2の四人組に追いつかれ、一峰頂上で
 抜かれる。
 ニ峰の懸垂下降点で最初の4人組、第2の四人組、私、更に別の2人組と合計11人の大渋滞。
 第2の四人ぐみの「うちのロープで下降しませんか?」という悪魔のささやきにあっさり乗って自分のロープは出さず仕舞。
 下降途中に第2の支点があるという情報で30m二本しか持って来ていない。確かに途中に支点は有ったが、こんなところでロー
 プの架け替えをしていたら、恐ろしく時間がかかって後の人達に大迷惑だろうということにしておこう。
 この4人組みとはカニの横ばい辺りまでほぼ一団で進んだ。 それにしても、カニの横ばいってのはなんですか?少なくとも
 源次郎尾根にはあんな怖いとこは無かったですよね?
 このあたりから豪雨になり、近くで雷が聞こえ、登山路の一部は濁流になった。本や話では知っていたが実際に見るのは初めて
 でびっくり。
  あまりに衣服がびしょぬれのため、全く乾かず震えて眠る。ガスコンロだったらテントの中で使えるのに、衝動的にガソ
 リンコンロを持ってきてしまったことを後悔。

8/13 剣沢(7:10)>室堂(10:00)>扇沢(13:15)>信濃大町(14:10)>行田駅(18:56)
 出発直前まで帰るか、仙人池に行くか迷ったが、天気が回復しないと判断して帰宅を選択。
 ところが雷鳥平まで降りると晴れてきた!稜線は相変わらず雲の中なのでmy天気予想は当たりと思うことにしよう。
 昨夜の濡れた衣類は、あまり乾かず、結局扇沢にたどり着いた時点でやっと乾いた。
 帰宅時刻が早かったので洗濯を開始。湯船はテントが占領しているので銭湯に行って今回の山行終了。

 今一つスカッとしなかったけど、とりあえず目標は達成できたかな?

主な装備
 登山靴、軽アイゼン(6本爪)
 登攀具:補助ロープ(8mm x 30m x 2)、ヘルメット他
 食料:6日分
 調理具:ガソリンコンロ、ガソリン(950cc)、他
 寝具:テント、シュラフカバー(ゴアテックス)
 防寒:羽毛下着 上・下
 替下着
 ヘッドランプ、カッパ、その他