二俣への吊り橋で 三の窓雪渓 仙人池に到着 八ツ峰を写す仙人池

日時  2002年7月31日(水)
行き先 仙人池・池の平
参加者 田中陽子、羽鳥真弓

  3:00 起床 → 4:00 剣沢キャンプ場出発 → 5:30 Dフェース組に見送られる。→
  6:00 真砂沢小屋着 → 8:00 二俣(吊橋)→ 10:30 仙人池小屋着 →
  10:50 仙人池小屋発 → 11:10 池の平着 → 11:20 池の平発 → 
  13:20 二俣(吊橋)着 → 13:50 二俣(吊橋)発 → 14:30 真砂沢小屋着 →
  15:00 真砂沢小屋発 → 15:30 長次郎雪渓出会(八峰組合流)→ 18:00 剣沢キャンプ場着
  
 去年から騒いでいた仙人池・池の平ヘ行きました。
去年は前日の源次郎尾根で疲れ果てて行けなかったので、今年は何はさて置き、こちらをメインに考えました。
しかし、いくら朝早く出発しても日帰りでは目的地にいられるのは短時間ですので、泊まった方がいいと思います。
実際、剣と八峰をのんびり眺めたのは30分でしたので、ちょっと残念に思います。

朝、剣沢雪渓を下っている時常に頭をよぎった事は「こんなに軽快に下ってしまって・・・今は良いけど帰りが嫌だなぁ〜」
とそればっかり考えていました。迂闊に振り返ると行く気が失せそうなので、極力前を向いて歩いていきました。
Dフェースの皆さんと別れてからもまだ雪渓は続きます。本当、今日中に帰ってこられるのかなぁ?
暫く行くと登山道に出たのでアイゼンをはずしました、と思ったらまた雪渓。
私の持ってたアイゼンは簡単に取り外しが出来たのですが、陽子ちゃんのは手間暇かけて着ける物なので時間が掛かります。
なんでも、ICIの人に「これは歩行中、絶対外れない」と太鼓判を押されたそうで・・・見ると納得。
でもその隙に私は距離を稼げるから、丁度良いって言えば丁度いい。
真砂沢小屋から少し下ると、通過に怖い所が出て来ました。ザレ場で、滑ると轟々と流れる川に落ちてしまいそうです。
そこで会った男性と巻き道を探したりしていましたが、見つからないのでそこを這うようにして通過しました。
帰りは2人で渡れるか不安になりながらも行ってしまえ〜。何とかなるでしょう。
そこから二俣までは、平坦な道ですが雪渓が出たり消えたりでアイゼンの取り外しに時間を取られてしまいました。
チョコチョコと鎖場も出たりしましたが、そんなに難しくありませんでした。
二俣からは三ノ窓がよく見えて、感動。やっと近くまで来たのだな〜と汗を拭き拭き思いました。
そこからはひたすら登りが続きました。土の道なのですが急坂なので所々に梯子がかけてあるのが不思議な感じでした。
と言うのは、今までだと梯子は岩場にしかなかったから。
30分毎に小休止を入れながら、リズムを崩さないように頑張りました。
ムシムシと暑い中歩いていくとやっと仙人池小屋の赤い屋根が見えてきました。
どんな所なんだろう?という期待に自然足取りも軽くなってきます。
池に映る剣岳・八峰はとても綺麗でした。額に入った風景のようです。
小屋の人は「朝がいい」と言ってましたが、私たちが着いたのは昼でした。・・・今度は朝の姿を見たいです。
陽子ちゃんは「オオサンショウウオが見られるかも?!」と期待してましたが、残念ながら見つかりませんでした。
続いて池の平方面からの景色を見に行きました。こちらの方がグッッと剣に近づきますので、迫力がありました。
山肌の荒々しい感じを受けて、どちらかと言うとこちらからの景色の方が私好みです。
池の平小屋にはお風呂がありましたが小屋の外にあるので丸見えです。(見方を変えれば山も私も)
とてつもない開放感が味わえそうで、是非入りたかったのですがお湯になっていないので無理だし時間もなかったから
今回は涙をのんで我慢の子です。
今度来る機会があったら池の平の方に泊まってあのお風呂に浸かり、仙人池で朝日を見れるようにしたいです。
もう既にナイスプランを考えてしまいました。
帰りは日差しがかなり強くなったので、相当日焼けし、汗もかきました。汗だくになったので、
二俣に着いたところで水浴びを楽しみました。本当はTシャツ脱いで川に入っていこうとしたのですが、
メチャクチャ冷たいのでそんな事出来ませんでした。おとなしく水を被った位で止めておきました。

そこから真砂沢までも、暑さとの戦いでした。天気が良すぎるのも考え物です。
行きではしっかりしていた雪渓が帰りはグズグズになっていて、崩れ落ちている所も有リました。
私たちが通ってる間に崩れやしないか心配になりました。
朝、渡るのに苦労したザレ場も、反対から見ればすんなり巻き道が見つかり安心しました。
真砂沢小屋に着いた時には陽子ちゃんは喉がカラカラだったようで、ジュースを2本飲み干してしまいました。
あまりの飲みっぷりの良さに、小屋のおじさんは2本目をまけてくれました。良かったね、陽子ちゃん。
長めの休憩を取ってから、朝危惧した剣沢雪渓を登り始めました。
やっぱりここでも日差しが強く、両面焼きのグリル状態に苦しめられました。
でも、ひんやりとした風が時々吹き抜けるので思ったより気持ちよく歩けました。
暫く行くとフト天からの声?と思うと園さんだ〜!!まさか会えると思ってなかったから驚きました。
すごく日焼けしていて痛そう。最初の第一声は「日焼け止めある?」
今からじゃ手遅れで有ろうが・・・気休めにどうぞ。
たけど、満足そうな顔をしていてちょっと羨ましい。私もいつか行きたいです。
そこからも、ゆっくりゆっくりペースでテント場についたのは18:00頃でした。
行動時間が長いですが、その分色々な状況に遭遇したので楽しかったです。
記 羽鳥 真弓