菅平/根子岳中退(スノーシューハイキング)
平成14年2月23日
CL.山田 山室(会外)
記/山田

 2月23日

 山室との山行は今年度2回目。今回は山頂に立ちたいとも思って7時に花園の道の駅集合とした。
 9時には菅平に着く予定(菅平高原のHPを素直に信じた)が着かない。渋滞もあったが、基本的な計画が甘かったという感じだ。不動産屋の広告と一緒で、観光地のHPはあんまり信じない方が良いのかもしれない。菅平高原には10時に到着。
 スノーシューやストック(クロカン用)、シューズ(山室はスノーボードの靴を使用)のレンタルに手間取り、奥ダボスのリフトに乗ってスタート地点に着いたのが11時30分だった。
 スノーシューを履き、ザックを背負って、山の服装でリフトに乗るのは、恥ずかしかった。若いとき以上に恥ずかしい。まさに名実ともにおじさんになったなぁと実感させられた。
 計画よりも大幅に遅れた(1時間30分)うえに、天気が悪い。山頂はすぐそこにあるはずだがガスに隠れ見えない。しばらくは視界があるようなのでとりあえずは歩き出す。地形的には視界がないと分かりにくいところであるが、少しぐらいルートを外しても危険なところはないようだ。少しいくと標識が20メートルおきに立ててある。雪面は春山のように締まっている。
 30分ほど歩いたところで休憩。先のルートがガスで見えない。
 スノーシューは歩きやすい。大変な人気のようだが(スノーシューを扱ってない方のレンタルショップの親父も言っていた)、ワカンとどう違うの?とワカン愛好家としては不審に思う。要するにおしゃれだということらしい。傾斜がきつい深雪だとヒールフリーなので歩きにくいのではないかと感じた。多分、日本の山には日本のワカンのほうが適していると思う。しかし、スノーシューでも充分に歩けるし、ワカンは廃れるのだろう。商売的にもスノーシューのほうが儲かるだろう。スノーシューの欠点として感じたのは、金属部分に雪が固着すること。しかも、とりにくい。叩いたくらいではとれない。ただ、これもアルミのワカンの人からすればあまり感じないか?と思う。木のワカンの優れたものはもうほとんど手に入らないようなので、間違いなくスノーシューの時代になるだろうと思う。ハードなラッセル山行にどの程度耐えるのかはやってみないと何とも言えないが、ハードなラッセル山行をする人もあまりいないし・・・。
 たっぷりと休憩をとっている間に霧が晴れ始めた。
 先のルートが見え始め、根子岳の山頂も見える。これならペースも速いし山頂まで行ける!という気になってきた。なんとたった30分で避難小屋直下まで来ていた。ガスですぐそこにある小屋が確認できずにいたのだった。
 しかし、山室は体調不良の模様。しかも彼はひどい車酔い人間で、自分で運転しないと5分と車に乗ってられない体質なのである。つまり、山室が運転できないと帰ることができなくなる。てな訳で、のんびりスノーシューハイキングに徹することにする。もともとそういう目的だったはずだ。
 避難小屋近くでの風のない日だまりで2時間以上も休憩し、ゆっくりと沢筋に沿って真っ白な雪の上をふらりふらりと歩いて下り始める。誰の足跡もない。樹を眺めてはあれこれと話をし、動物の足跡を見つけては辿り、再びあーでもない、こーでもないと話をする。ウサギが一羽跳ねていく。灰色だった。「なぜ? 冬毛は白いはずではないか?」「雪のない町にいたんだじゃないの?」「・・・」謎のままである。
 やがて右手にリフトが見え始める。このまま沢筋だと下りすぎる可能性があるので、適当に尾根にあがる。かなりの急登で息が上がる。上がりきるとスキー場のゲレンデに入ってしまった。ゲレンデに適当な距離を置いて人気のないところを再び下り始める。
 3時半に無事駐車場まで戻ってきた。
 のんびりと楽しんだスノーシューハイキングであった。

【コースタイム】
2/23 奥ダボス第一リフト終点11:30〜避難小屋12:00〜下降開始13:40〜奥ダボス駐車場15:30