气Kレージ・ママ制作裏日誌

その1 モデルはだれ?
年に一度の某出版社のパーティーで、人気まんが家のOさんに会った。
「ガレージ・ママのモデルって誰か居るの?」と、聞かれ、ついつい
「はい、それは私です」と、答えたら、
Oさんはすっごくイヤそうな顔していた。
もちろん私がハナに似てもにつかないのは重々承知の上で
「‘ボヴァリー夫人は私だ’」みたいな意味で言ってみただけなんだけど
そんなにもイヤだったのか、ふう・・・。
ああ、空が青いや。あはは。
⇒(お便り欄に関連記述!)
その2 謎の物体
エピソード1がYOUに載ったあとまんが同人誌仲間だったKくんが、
私の留守に正体不明のアルミホイルの塊をおいていった
恐る恐る中を開くと焼きたてのスコーンがはいっていた。
ガレージ・ママを見て作ってみたとのこと・・。単身赴任先で男ふたりで作ったという
その光景を思い浮かべるとなかなかほほえましいものがあった・・・・・。
バターを存分に使ってあるらしいそれは、濃厚においしかったです。
その3 こんな高価なものを!?
エピソード7のネームを見せに行った時、蒲生君からの豪勢な贈り物のくだりを読んだ
担当Y本さんのお言葉。「これ、食べたことあるんですか?」
「いえ、ありません」
「じゃ、食べて下さい。領収書を持ってきて下されば経費にしますから」
OH MY GOD!!
なんてすごいところだS・E社!
数日後、池袋西武地下自由が丘ガーデン内で煩悶する草野の姿があった。
日頃買い付けないものを買ったのですっかり舞い上がってしまっていたのだ。
この日、チーズを2種類、アンチョビ、キャビア等を買う。
家に帰り写真を何点か撮った後、
大きな幸せとささやかな罪悪感に浸りながら、
草野家は夕餉のひとときを迎えたのでした。ちゃんちゃん♪
その4 油は油
昔石鹸は獣脂などの油と灰汁を混ぜて作った。
しかしこの灰汁を木灰で作ったのでは、成分が炭酸カリウムのため、
どろどろとした軟石鹸にしかならない。
最近読んだ本によると、固い石鹸を作るための成分である炭酸ナトリウムの
灰汁を作るためには海草を燃やして作ると書いてあった。
これは試してみなければ♪
「海草海草と・・そうだ、‘ふえるわかめ’があるじゃないか。よし、これでいこう!」
いったん水で戻し、ペーオパータオルで水気をとってから、ステンレスざるに入れてコンロにかける。
真っ赤に焼けるステンレス、ふえるわかめはなかなか灰になってくれない。
『う、ステンレスざる買いなおさなくちゃかも・・』じょじょに漂うイヤな空気。
その多くがざるから落ちてしまったものの、わかめちゃん何とか燃焼。
片手鍋に移して水を加えてかき回す。灰汁と言うより炭汁。
灰汁をコーヒーフィルターで濾過する。
古い油を少し鍋に入れて(やみくもに)温めてみる、そこへ灰汁を・・・
おっとあぶない!なにやってんだ。熱した油に水を入れるなんて!
弱火にかけながら、少しずつ灰汁を入れかき混ぜる。
かなり弱気になっている。いいのかなあ、こんなんで。
灰汁を注ぎきり、余計な水気をとばすためにさらに加熱。
温度が上がると、とたんにはぜる油。あちちち。
『失敗する・・絶対失敗する・・・!』不安のピーク。
ある程度さましてから、空き瓶に注いでみる。
完全にさめたら固まってくれる・・・かもしれない。
変化なし。割り箸を入れてみても、さらさらとした黒い油のまま。
夕方、ステンレスざるを買いにいった。
今日一日っていったい・・・。
その5 記憶にない
H12 9/8発売の別冊YOUにてまんが家のクッキングエッセイを各1ページ
で特集するというので、以前何回か作ったことのある栗のポタージュスープを
‘ガレージ・ママ直伝’という体裁にして、まんが仕立てで描くことにする。
「すべて完全レシピ付き!」ということだったが、その点については軽く考えていた。
描いているうちに何とかなるだろうと・・・。
・・・・・何ともならなかった。
基本的に普通のポタージュスープにゆで栗をミキサーにかけたものを
加わえただけのスープなのだが、作るときはいつも目げんとうで適当に
作っていたので、いざレシピを書こうとしても分量が数値化できないのだ。
いったい栗を何個使ったのか、タマネギは入れたのか、バターは使ったのか。
順序立てて考えようとすればするほど、訳が分からなくなり、ポタージュスープの
手順さえおぼつかなくなってきそうなので、とりあえず試しに作ってみることにした。
季節柄栗が手に入らないので裏ごしカボチャにて代用。
やたら緊張する。そもそもちゃんとレシピを見て料理を作る事など
あまりしないのに、人様の参考になるようなレシピが書けるのか・・。
結果。えらいかんたんな、すちゃらかレシピになりました。
(ある意味‘楽ッキング’の名に恥じない・・・)
レシピなど二度と書くまいと思った。
(しかしその後担当Y本さんから‘これはコミックスの2巻に載せましょうね’
という旨のメールが届く・・・どひー)
その6自業自得!?
その1で、某先生にイヤな顔をされた、と言う記述に対し、多少草野に対し
同情的な見方をしてくれていた一部の人も、最近HPのある部分から
草野の正体がばれて、「そりゃイヤな顔もするわっ!」と見放されてしまう。
ああ、雲が白いや・・・・。
その7「K・Aさんからの投稿」
9月13日AM0:08着信
えっとー、あのー、この前もチラッとそれ見た気がしたけど、
あえて知らんぷりしたんですが、草野誼さまって、男性なんですか〜?
信じられません。何かの間違いだと思います、絶対に。
だれかが流した単なる噂ではないでしょうか、絶対に信じられません。(K・Aさん)
同日AM4:58返信
・・・ごめんね、おとこなんです。
ああ、また読者の夢をこわしてしまった。
信じるのには時間がかかると思いますが(他の方もそうでしたので)
時が解決してくれることを祈ります。
とりあえず、熱が出たらアイスノン等を使用してください。
もう一度言いますが、男、なんです・・・・・。(くさのよしみ)
9月15日AM1:39着信
草野誼さま
えーとですね、私、今、混乱のただ中にありまして、まだ何だかわかんないような狂
乱状態(?)なんでありますが、勝手にこっちが女の人だって思い込んでいたのが悪
いんで、こちらこそごめんなさい。
おたよりしてるとき、どうも私はこの手紙の向こうにはハナさんがいるっていう、
無意識にそう思って書いてたような気がします。
でも、また○○さんのお名前出しちゃいますが、彼女が実は男性だったというほうが
まだショックが少ない。というか、全然ないような気もします(ま、それほど執着が
ないからって言えばその通りなんだけど)。よりによって草野誼さんがなあ。
あ、ダメだ、まだ混乱しとるぞ、私は。ショックからも回復してないみたい。ごめんなさい、
今日はこのへんで。
いいトシこいて知恵熱が出てしまったK・Aでした。
同日AM3:24返信
おいたわしや。
知恵熱でてますか・・・熱冷まシートじゃだめですかね?
私としてもたいへん申し訳なく思っております。
しかし、それと同時に・・・・
まったくもって不届き千万ではありますが、・・・わたくし
久美子さんの苦悩の経過を興味を持って見ております。
わたくしの性別を知って皆一様に驚き、混乱の極みに達し
やがて諦めをもって状況を受け入れて行くという過程をたどっておりますが
K・Aさんの懊悩ぶりはかつてないほど深刻であらせられるようなので。
病(?)が一日も早く癒えますように。
繰り返しますが、本当に申し訳ありません。
ハナのようでありたい気持ちは私としても充分あるのですけれども・・・。
(くさのよしみ)