いつしか娘の書架に収まる

闘病の日
々の支えとなりし富弘画集

気遣いいし娘の食欲戻る

声楽の発表会の済みし後

否定的言葉無意識に出づ

疎まるる所以と思う若きらに

初夏の緑にまなこ遊ばす

娘より届く図書にもノルマ感じつつ

娘は折
々水やりにいく

叔父も逝き残る植木を憐れがり

夫に似し娘が今年も咲かす

陸虎の尾の花序美しと直ごころ















ひた

礫のように種飛ばしくる

毟りても執念く残る酢漿草が

















あな稚けなき零余子が育つ















花期過ぎし烏柄杓の葉茎に

 


    
 











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