100人の村争わないコミュニケーション

                 中野 裕弓

解説 小峰一雄  

 この本は前回の本田健さんの著書「経済自由人」から発し、本田健さんから別 の友人を通じて今回の中野裕弓先生へと紹介されたものである。全くの別の友人を介し、本が一人歩きをしているので何か妙に運命を感じる。今回は私にとって最も苦手とする分野の内容で「しっかりスキルアップせよ!」と言っているような気がする。また、これらの著者と実際にお会いできることになっているから、さらに不思議と言わざるを得ない。

 著者紹介

 著者は1993年9月、ワシントンDCにある国際復興開発銀行(世界銀行)本部から「恨まれない」人事のプロとして評価され、日本人初の人事マネージャーとしてヘッドハントされた。現在は独立してキャリアコーチおよび企業の人事指導、講演活動をされている。

 

 2001年3月7日の朝。かつて勤めていた世界銀行の元同僚から、一通の英文のeメールが届いた。その原文を和訳した。

   もし、今日がついていない一日だと感じたあなたも
  これを読んだら現実が違って見えるかも

   もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、
  全世界を100人の村に縮小するとしたらどうなるでしょう

   その村には・・・・・
     57人のアジア人
     21人の南北アメリカ人
      8人のアフリカ人がいます

     52人が女性です
     48人が男性です

     70人が有色人種で
     30人が白人

     70人がキリスト教徒以外の人たちで
     30人がキリスト教

     89人が異性愛者
     11人が同性愛者

     6人が全世界の冨の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍

     80人は標準以下の居住環境に住み
     70人は文字が読めません
     50人は栄養失調に苦しみ
     ひとりがが瀕死の状態にあり、ひとりは今、生まれようとしています
     ひとり(そう、たったひとり)は大学の教育を受け
     そして ひとりだけがコンピュータを所有しています

   もし、このように縮小された全体から わたしたちの世界を見るなら、
   相手をあるがままに受け止めること、自分と違う人を理解すること、
  そして、そういう事実を知るための教育が必要かは火を見るより明らかです・・・・・・つづく

 

 このメッセージを通じ、”「ウィン・ウィン」=「双方が勝つ」という生き方”や”グッドコミュニケーターになるためには”について書かれている。著者は外資系企業勤務時代に社員のリストラを命ぜられ、リストラされる側と会社側双方に喜ばれる方法をとったのであった。これらの考え方やスキルがとても参考になる一冊であるので紹介したい。