通常の住宅に後付けするサンルームの場合、これまではメーカー品のアルミ製のものが主流で、南に面した開口部に簡単な基礎を置いて母屋に接続して設置するのが普通だった。木造でサンルームを構築するとなると、母屋の築造時に一緒に設計して、腕の良い大工が精密に作らないといろいろとトラブルのあったものだ。それだけにアマチュアの自作には手の出しにくい領域だったが、10年程前からシリコンコーキング材がホームセンターでも売られるようになったことで、木材と外壁の接点等の防水や接着が素人でも出来るようになり、外気に面する自作の木材構造物の防水性が高まったと言える。
  きっかけ・・・!

婦人生活社から発刊されている雑誌「BiseS」には、
ガーデニングに付随する数々のアイテムが紹介され
ているが、その中に増築型の木製サンルームもあっ
た。掲載されている写真(掲載写真例)がヒントになっ
て今回の製作
もはじまった。

木製サンルームの製作工程
自宅の居間(8畳)の前は幅130cm程コンク
リが打ってある。ここを利用して、レンガ貼りブ
ロックを設置して基礎を作る。バケツに水を入
れて、微妙に水平をとり、コンクリで高さを微調
整する。コンクリを使ってブロックを積むのは慣
れが必要だが、目地を1cm程度(専用のコテ
も売っている)にし(ブロックは長さ39cmなの
で、目地の分を入れて40cmで計算できる)て
正確に並べる。
  ブロック基礎の上に土台を乗せる。
  今回はヒノキの9cm角を使う。ブロ
  ックにアンカーボルトをセメントで埋
  め込んで、ボルト位置に合うように
  土台にドリルで穴を開けて、ナット
  でしっかりと固定する。
事前に刻んでおいた構造材を予定どおり組み
上げて行く。母屋との連結は、長さ18cmの強
力な木ネジで、サンルームと母屋の柱とを緊結
する。この辺の作業は殆ど大工仕事。知識だけ
ではうまく行かない。経験を積むしかない。
構造が完成すれば、あとは壁材や窓
枠材を次々に加工して組み込んで行
く。釘と金づちでトントンやっても良い
がスクリューネジをドライバードリルで
ねじ込んで組立てれば、将来分解も容
易に出来る。
床板を張る前に、防腐剤(キシラデコール)を
塗布する。化粧済みの床板を汚さないためだ。
その後、床板を貼り、最後に寸法に合わせて
ガラス屋に注文しておいたガラスを押し縁では
め込み、正面のサッシを取り付ければ完成と
なる。
完成した木製サンルーム。2階のベラ
ンダの張り出しの下に30cm程もぐり
込んでいるので、外見より内部は広い。
椅子とテーブルを置いて、寒い冬も快
適な時間を過ごせる。
ただし、夏は猛烈に暑いので、よしず
などを乗せて涼をとる工夫が必要にな
る。